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iPS細胞研究基金 
iPS Cell Research Fund

収支報告

2015年度は、iPS細胞研究所第2研究棟の完成等により、研究所の規模が拡大してきたことを受けて、山中所長以下、iPS細胞研究基金の広報活動を積極的に行って参りました。テレビ等のメディアで当基金について広く取り上げていただいたことが寄与した結果、当基金への1年間の寄付件数は約9,700件となり、合計約24億7千万円のご寄付を頂戴しました。

ご寄付を賜りました皆様、様々な形で寄付募集にご協力を賜りました皆様に、心から深く御礼申し上げます。

当基金からの支出は、前年度から約60%増加して約3億9千万円となり、研究所全体の執行額である約73億3千万円のうち5%となりました。

増加要因としては、当研究所での萌芽的研究や若手研究者の育成のための支援、国際化の推進、第2研究棟の稼働に伴う人件費や、京都大学全体の共通的な経費(※)への充当額が寄付額に応じて増加したことが挙げられます。

この結果、2015年度末(2016年3月31日)時点での当基金の残高は、約50億6千万円となりました。国からの競争的資金などを含めた当研究所の年間予算規模から考えると、依然として、盤石とは言えない状況ですが、昨年度と比較すると残高が大きく改善しています。

世界中で日々、病気や怪我と闘っていらっしゃる患者さんのもとに、iPS細胞を用いた医療を1日も早くお届けできるよう、教職員一同、精一杯取り組んでまいります。

皆様の温かいご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

iPS細胞研究所(CiRA)
教職員一同

2015年度収支報告
(2015年4月1日~2016年3月31日)
  件数 寄付金額(円)
個人 9,100 2,054,395,946
法人・団体 634 414,297,160
収入合計 9,734 2,468,693,106
用途 支出金額(円)
1. 人件費 208,935,007
2. 研究費 48,021,999
3. 知財管理費 8,633,233
4. 研究所運営補助費
(うち、寄付額に応じて大学運営に係る共通的な経費へ充当する額※)
120,267,134
(67,943,471)
支出合計 385,857,373
2015年度末残高 5,062,673,655

※ 受け入れた寄付金額に応じて、京都大学全体の運営に係る経費へ充当され、iPS細胞研究基金を含む京都大学基金の維持・管理、CiRAを含む全学の環境整備等に使われます。

iPS細胞研究基金の今後の見通し

iPS細胞を用いた再生医療や創薬の実現に一歩一歩近づくに伴い、必要な経費も引き続き増大することが予想されております。また、昨年度には2030年までの4つの目標が設定されました。その1つである「日本最高レベルの研究支援体制と研究環境の整備」を実現にとって、当基金は必要不可欠な財源となっています。

こうした状況を踏まえまして、このたび、2016年度以降の寄付金の受入目標額を見直し、従来の5億円/年から、10億円/年へと改訂いたしました。研究所の規模も拡大している中で、今後長期にわたって、毎年度10億円を超える基金を確保し続けることを目指します。

優秀な教職員の安定雇用の実現はもとより、iPS細胞の実用化や革新的な基礎研究の推進に向けて、引き続き広くご支援を募る活動を進めてまいります。ご支援のほどを、どうぞよろしくお願いいたします。

2016年度 概算予算
(2016年4月1日~2017年3月31日)

2016年度の支出予算としては、約4億6千万円(2015年度の支出額から20%の増加)を見込んでいます。内訳は以下のとおりです。

なお、実際の支出額は、iPS細胞研究基金以外の財源(国からの競争的資金など)の確保状況やその他の要因によって、大きく変動する可能性があります。

使途 概算予算額(円)
1. 人件費 210,000,000
2. 研究費 112,000,000
3. 知財管理費 60,000,000
4. 研究所運営補助費
(※大学全体の共通的経費への充当額を含む)
75,000,000
合計 457,000,000

1.人件費

競争的資金等の他の財源から支出できない人件費にはiPS細胞研究基金を活用しており、支出額は前年度と同額の約2億1千万円を見込んでいます。基金は、優秀な教職員の安定雇用のために計画的・長期的に支出して参ります。


2.研究費

当基金を原資とした従来の研究支援制度に加えて、研究所として実施すべきと判断した研究の推進費などを計上し、約1億1千万円を支出する見込みです。


3.知財管理費

特許の確保・維持や管理のための経費です。他の財源の確保状況を鑑みて、6千万円を計上しています。


4.研究所運営補助費

研究所の安定運営にかかる経費(リスク管理・対策など)や、海外を含めた情報発信・寄付募集にかかる費用、基金事務局の運営経費などを計上しています。大学全体の共通的な経費への充当額を含めて、7千5百万円の支出を見込んでいます。

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