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2010年9月15日

CiRA・阪大共同研究論文 歯科治療後に廃棄されていた歯茎からiPS細胞を作製

京都大学iPS細胞研究所の沖田圭介講師、山中伸弥教授が共同研究を進めている大阪大学の研究グループが、歯科治療後に廃棄される歯茎の細胞からiPS細胞を作製できることを報告し、9月14日発行の米国のオンライン科学誌「プロス・ワン(PLoS ONE)」に論文が掲載されました。

この報告は、大阪大学歯学研究科・江草宏助教、矢谷博文教授と京都大学iPS細胞研究所・沖田圭介講師、山中伸弥教授らの共同研究グループによる成果です。

歯周病やインプラント(人工歯根)の治療過程で切除される歯茎の組織の多くは捨てられますが、今回、歯茎から培養した細胞にiPS細胞作製に必要な4遺伝子を導入したところ,神経,軟骨,腸管などに分化できるiPS細胞が作製できました。

また、マウスの歯茎の細胞を用いた実験では、皮膚の細胞から作製するよりも効率的にiPS細胞を作製できることが示され、さらにはc-Mycを用いない3つの因子(Oct3/4, Sox2, Klf4)だけでも、質の高いiPS細胞の作製が可能であることを報告しています。

【論文名】
Gingival Fibroblasts as a Promising Source of Induced Pluripotent Stem Cells.
Hiroshi Egusa, Keisuke Okita, Hiroki Kayashima, Guannan Yu, Sho Fukuyasu, Makio Saeki, Takuya Matsumoto, Shinya Yamanaka, Hirofumi Yatani.
PLoS ONE (URL:http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0012743

※恐れ入りますが、本論文は出版社のウェブサイトなどより入手ください。CiRAからの送付サービスは行っておりません。

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