4月1日付けで、木村貴文前大阪府赤十字血液センター研究部副部長（48歳）が、京都大学iPS細胞研究所（CiRA：山中伸弥所長）の教授に主任研究者として就任しました。木村教授の着任及び組織再編により、4月1日現在でCiRAの主任研究者は17名となりました。また、CiRAにある4つの研究部門の部門長が正式決定されました。

木村教授は、奈良県立医科大学医学部卒業後、大阪大学医学部附属病院などで臨床医として血液内科診療に専念し、その後京都府立医科大学、関西医科大学、大阪府赤十字血液センターにてヒト造血幹細胞に関する研究を行ってきました。

今後は、CiRAの規制科学部門でGMP(Good Manufacturing Practice: 医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準)に準拠した培養技術の導入と確立を加速し、iPS細胞を用いた前臨床研究の発展させるために不可欠である細胞プロセッシングセンターのシステム構築と運営を行います。

【木村先生コメント】
「iPS細胞の臨床応用に向けてFiT(Facility for iPS Cell Therapy)の運営体制の早期確立とそれを支えて頂く社会システムの整備に精力的に取り組んでいきます。」

本日決定された部門長は下記の通りです。

初期化機構研究部門： 部門長　山中伸弥CiRA所長（物質–細胞統合システム拠点　教授）
増殖分化機構研究部門：　部門長　戸口田淳也CiRA副所長
臨床応用研究部門：　部門長　中畑龍俊CiRA副所長
規制科学部門：　部門長　山中伸弥CiRA所長（兼務）