京都大学物質‐細胞統合システム拠点iPS細胞研究センター（ＣｉＲＡ＝サイラ）では、iPS細胞研究に携わる研究者を支援するために、２００９年８月２６日に同学芝蘭会館稲盛ホールで、第２回iPS細胞樹立・維持培養の講習会を開催しました。本講習会には、大学や企業の研究者など90人以上が参加しました。

今回の講習会では、実際の作業の様子が撮影されたビデオなどを用いて、iPS細胞の樹立方法や維持培養、凍結保存方法が視覚的に分かりやすく説明されました。また、iPS細胞の多能性の評価及び様々な樹立方法の比較や、疾患特異的iPS細胞の樹立や利用方法、臨床への応用など、iPS細胞に関して幅広い説明が行われました。

講習会の開会の挨拶として、中畑龍俊副センター長は、「世界中でiPS細胞研究の激しい競争が繰り広げられています。この講習会を利用して外国に負けないよう日本から新しい知見を生みだしてほしい。それが知的財産に結びついたら嬉しい。」と述べ、日本のiPS細胞研究の発展に対する期待を表明しています。