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2014年1月20日

CiRA国際シンポジウム2014を開催しました

2014年1月17日(金)、CiRA国際シンポジウム2014を開催しました。本シンポジウムは公益財団法人武田科学振興財団が主催する国際シンポジウム「第7回武田科学振興財団薬科学シンポジウム」(1月16日〜18日)と併催されました。

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会場の入り口

対象はiPS細胞研究に関心のある学生および研究者で、大阪府吹田市にある武田薬品工業株式会社の研修所で開催されました。国内外から約560名が参加し、iPS細胞を使った創薬研究をメインのテーマとして、世界中の研究者により連日連夜ディスカッションが行われました。

17日の午後から開催されたCiRAシンポジウムには海外からはJuan Carlos Izpisua Belmonte博士(ソーク研究所)、Joseph Wu博士(スタンフォード大学)、Francesco Saverio Tedesco博士(ロンドン大学)が来日し、それぞれiPS細胞を使った遺伝子疾患のモデル・心筋疾患・筋肉疾患について講演しました。国内からは網膜再生の研究をしている笹井芳樹博士(理化学研究所)も招聘し、最先端の幹細胞研究について講演を行ないました。

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会場の様子

iPS細胞研究所からは長船健二准教授、櫻井英俊講師、池谷真准教授、山下潤教授が講演者として最新の研究内容について紹介しました。まず長船准教授がiPS細胞から腎臓系の細胞へと分化させてモデルとして使う創薬研究について紹介をしました。コーヒーブレイクを挟んで櫻井講師が三好型ミオパチーの患者さんから取り出したiPS細胞を用いて三好型ミオパチーの病気の解明・薬の開発につながる研究を紹介しました。さらに、バンケットを挟んだ後に、池谷准教授が骨軟骨疾患に対する研究について、さらに山下教授が心筋の再生医療に向けた取り組みを紹介しました。講演終了後も夜遅くまで会場内では研究者同士の議論が随所で行われていました。

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CIRAシンポジウムに登壇した講演者

同時に開催された薬科学シンポジウムでは、iPS細胞研究の臨床応用を見据えて規制に関する講演や骨・肝臓・心臓等の疾患に対するiPS細胞を用いた創薬研究が紹介されました。山中伸弥所長による講演も行われ、iPS細胞技術を使った創薬研究について講演しました。特に個別化医療や先制医療にもiPS細胞技術が使えるということを、アルツハイマー病の研究を例にあげて紹介しました。

CiRAからは他にも妻木範行教授、井上治久准教授、齋藤潤准教授、吉田善紀講師らが、それぞれ自身の最新の研究内容について講演を行ないました。ポスター発表もおこなわれ、選考委員により選ばれた優秀なポスター発表者7名にはポスター賞が贈られました。合わせて3日間にわたるシンポジウムで、世界各国から集まった研究者が活発に議論し、有意義な情報交換が行われていました。

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