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2016年11月9日

CiRAが今年もサイエンスアゴラに出展しました

 11月3日(木・祝)から6日(日)までの4日間にわたり、東京都内の日本科学未来館および周辺で開催された、科学技術振興機構主催のサイエンスアゴラ2016にCiRAもブース出展しました。CiRAは3日と4日の2日間のみの出展でしたが、小学生から年配の方まで、2日間でおよそ440名の方がブースに足を運んでくださいました。

サイエンスアゴラ会場入口

 今年は夏に公開した「幹細胞かるた」の紹介を中心に、iPadアプリの「iPSマスター」の体験や本物のiPS細胞やiPS細胞から分化させた軟骨細胞を観察することができるブースを出展しました。また、上廣倫理研究部門の澤井努研究員が中心となってiPS細胞研究が持つ倫理的な課題について、パネルを使って来場者に簡易なアンケート調査を行いました。

iPadアプリや細胞の展示に見入る参加者

幹細胞かるたで遊ぶ様子

パネルを使ったアンケート調査の様子

 パネルを使ったアンケート調査では、iPS細胞を使って立体的な臓器を作る際に動物の体を使う方法の是非や、iPS細胞から生殖細胞をつくることの是非について、来場者の意見を伺いました。難しい問題にみなさん悩みながら、ご自身の意見を表明してくださいました。前者については86人中61人がヒトのiPS細胞を動物の体内に移植して臓器を作るところまで認めても良いと答え、後者は83人中33人がiPS細胞から作った生殖細胞で子供をつくるところまで認めてもよいと答えました。サイエンスアゴラへの参加者はかなり科学に関心の高い方が多いこともこのような結果となった一つの理由かもしれません。社会の議論を促進するために、もっと広く一般の方々の意見を調査する必要があるでしょう。

 「幹細胞かるた」は細胞にまつわる難しい言葉も幾つかでてきますが、ひらがなさえ読めれば誰でも遊ぶことができるため、小さなお子さんや日本語を学んでいる海外の方にも楽しんで頂けたようです。イラストが大変好評で、是非ダウンロードして家や学校でも遊びたいという方もいらっしゃいました。

 こうした遊びを通じて、難しい科学の言葉にも親しんでいただくきっかけになったのなら嬉しいです。今後も皆さんに楽しくかつ正しくiPS細胞について知っていただけるように、様々な企画を行っていきます。



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