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2017年7月12日

出張CiRAカフェ × 聞イテミル・考エテミル!?「iPS細胞の現在:じん臓・すい臓・肝臓の再生医療」in 金沢を開催しました

7月9日(土)の午後、聞イテミル・考エテミル!?「iPS細胞の現在:じん臓・すい臓・肝臓の再生医療」実行委員会と共同で、金沢市片町にある金沢学生のまち市民交流館 交流ホールにてサイエンス・カフェを開催しました。患者さんや市民と研究者の対話の場作りを目指して、和室に座布団を敷いて話をするというスタイルを取り入れました。金沢での出張CiRAカフェは初めてでしたが、暑い中約30名の方に参加していただきました。

会場となった金沢学生のまち市民交流館

まず初めに、CiRA国際広報室のサイエンスコミュニケーターである和田濵裕之研究員から、iPS細胞が開発された背景や創薬研究への応用について紹介しました。

iPS細胞の写真を紹介する和田濵研究員とそれを聞く参加者

参加者から、「血液の細胞から作ったiPS細胞と皮膚から作ったiPS細胞には違いはあるのか」「iPS細胞研究で分かった難病の候補薬の一般化はどうやってするのか」など、様々な視点から質問が飛び出しました。

続いてCiRAの長船健二教授増殖分化機構研究部門)が、iPS細胞からじん臓やすい臓、肝臓の細胞を作って移植をする研究について、現状と将来展望についてお話ししました。

慢性腎不全、糖尿病、肝不全の患者さんは増加の一途を辿っていますが、治療法は臓器の移植以外に方法がなく、深刻なドナー不足の現状があります。長船教授は、iPS細胞を使った再生医療の可能性を伝え、動物実験の結果や今後の展望を話しました。しかし、研究は進めているけれども、iPS細胞を用いた医療の実現にはまだまだ時間がかかると述べました。

参加者からの質問に答える長船教授(右側)

講演の途中で約20分間の停電があったものの、質疑応答では様々な質問が活発に飛び交い、大いに盛り上がりました。カフェ終了後も、長船教授に質問したりする参加者が何人もおられました。今回は、和室に座布団というくつろいだ雰囲気をつくったことで、参加者の方には研究者と気軽に交流をいただくことができました。

今後も、多くの方にiPS細胞についてご紹介するイベントを開催する予定です。詳細が決まりましたらホームページでお知らせします。開催日時はイベントカレンダーをご覧ください。

本イベントは,京都大学iPS細胞研究所(CiRA)と,文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究 システム癌新次元「ゲノム解析の革新に対応した患者中心主義ELSIの構築」が企画し、開催しました。

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