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2018年3月30日

【開催報告】「iPS細胞が支える くすりの研究」第4回を開催しました

3月14日(水)に、ナレッジキャピタル超学校「iPS細胞が支える くすりの研究~健康な人のiPS細胞を作る!」を、グランフロント大阪北館ナレッジキャピタル1階にあるCAFE Lab.にて開催しました。今回も満員となる約60名の方々にご参加いただきました。

「iPS細胞が支える くすりの研究」は1月からの全4回シリーズで、今回が最終回となりました。シリーズを通して何回も参加してくださった方々も多く見られました。

シリーズ全体のテーマは「患者さんから作製したiPS細胞をつかって薬をつくる」でした。1回目は骨、2回目は筋肉、3回目は血液や免疫と、様々な病気を対象として研究が行われていることを紹介してきました。シリーズの締めとなる今回は、そうした病気の研究を進める上で基礎となる、比較対象となる健康な人の細胞を作る研究についてご紹介しました。

前半は、サイエンス・コミュニケーターである和田濵裕之研究員(国際広報室)が、そもそもiPS細胞とは何かというところから始まり、iPS細胞がどういったことに使われようとしているのか、という基本的なことを説明しました。

後半は、大澤光次郎助教が、本題である「健康な人のiPS細胞を作る!」についてお話しました。

CiRAでは、厚生労働省が難病指定する306疾患のうちの半分以上について、患者さんの体細胞からiPS細胞を作製し、理化学研究所のバイオリソースセンターにて研究者が使えるように保存しています。これは他の国のプロジェクトと比較しても、疾患数が多い細胞バンクと言えます。

大澤助教は、こうした取り組みで、疾患特異的iPS細胞は多種類作製されてきましたが、研究を進めるためには比較対象となる健康な方から作製したiPS細胞も重要であると話します。そこで、様々な年齢や性別の健康な人々からiPS細胞を作製し保存するプロジェクトを紹介しました。ただし、過去に健康であった人が将来的に病気を発症しないとは言い切れないなど難しい点も指摘していました。

健康な人からiPS細胞をつくる意義についてお話する大澤助教

このシリーズは今回で終了ですが、CiRAでは今後も様々なイベントを企画して参ります。

最新のイベント一覧は以下のイベントカレンダーを御覧ください。

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