Naka lab

CiRA, Kyoto Univ.

メニュー

大学院生を募集しています!ラボの研究内容の概要アリ!!

当グループの研究に興味があり、大学院に進んでみたいと考えている方はメールでご連絡ください:nakagawa-gATcira.kyoto-u.ac.jp (ATを@に変えてください)。下記の大学院説明会に参加する必要はありません。

5月21日(土)に、CiRAへの進学を希望される方を対象に、オンライン大学院説明会を開催します。情報はこちら

中川研究室では大学院生を募集しています。iPS細胞に関する研究に興味のある方は是非説明会にご参加いただき、オンラインではありますがお話しできればと思っています。


参考のために中川研究室の研究紹介をします。

我々の体は多くの細胞で形作られています。つまり、細胞の機能を理解することが生命現象の理解につながると考えて研究を行なっています。特に我々は体細胞が初期化されてiPS細胞に変化する過程で何が起こっているのかを明らかにしようとしています。また、iPS細胞そのものの性質の理解も進めています。


以前から当グループでは初期化因子(山中因子)のひとつであるMYCの機能解析を進めてきました。マウスの細胞を使った研究結果から、c-Mycを使って作ったiPS細胞は癌化の危険性があることが分かりました。この課題を克服するためにMYCを用いずにiPS細胞を作れることを見出しました。しかし、MYCを使わずに作ったiPS細胞は「質」の点で劣ることが分かり、スタートに戻ることとなりました。その後、c-MYCの代わりとなり癌化の危険性の無いiPS細胞を作ることができる初期化因子としてMYCL (L-MYC) を発見しました

c-MYCとMYCLはMYC family遺伝子として知られており、保存された機能ドメインはよく似たアミノ酸配列から成っています。ですので、c-MYCとMYCLの機能が違うことは驚きであり、非常に面白いと考えさらなる研究を進めています。昨年末にはMYCLの初期化における機能の一端を明らかにした論文を発表しました


MYCの機能解析以外にもいくつかの研究テーマを進めています。

ひとつは、初期化因子の一つ、KLF4の機能解析です。KLF4は山中因子として最初の初期化因子として報告されましたが、分子機能については不明な点が多く残っています。それを明らかにするためにKLF4に結合するタンパク質の同定を行い、いくつか興味深い結合パートナーが見つかっています。現在鋭意研究中です。

iPS細胞の未分化維持機構の解明も進めています。iPS細胞はシャーレで培養するときに栄養を含んだ培地の中で生育します。その培地の中の因子、bFGF、はヒトのiPS細胞の未分化維持に重要な働きをしていることは分かっています。しかし最近我々はbFGFの新たな分子機能を見出し、その研究を進めています。

他には、iPS細胞をより効率よく作ったり培養したりする方法の開発を日々行なっています。これは臨床応用を見据えたものであり、世界中で開発競争が進んでいます。我々も負けないように新たなiPS細胞の樹立方法・培養方法の開発に取り組んでいます。


基礎研究として「初期化メカニズムの解明」「未分化維持機構の解明」を行うことは「新しいiPS細胞の樹立法の開発」「効率的なiPS細胞の培養法の開発」につながります。さらには、iPS細胞を活用した臨床応用の発展に貢献できると考えています。実際に、当グループで開発したiPS細胞の新たな培養方法は現在臨床応用で使われているiPS細胞ストック(現在はiPS細胞研究財団で製造中)の製造・培養法として活躍しています。さらに、MYCLも使われています

将来は個人個人のiPS細胞を作り、それらを中心とした情報解析(ビックデータ、AIの活用)による公衆医療への貢献ができればと考えています。そしてその先にはオーダーメイド医療の実現を夢見ています。その人に合った薬・治療などをビックデータを活用して導き出せる世の中になれば面白いだろうと考えています。

私は基礎研究者でありますが、基礎研究を進めることが応用研究・臨床応用につながることをiPS細胞研究に携わることで実感してきました。応用の場面で生まれた課題は基礎研究で解決し、それを応用することでステップアップしていくことが可能と考えています。基礎研究は地味な印象があるかもしれませんが、「基礎研究を極めればおのずと応用につながる」と確信しています。

体細胞初期化やiPS細胞そのものに興味がある学生さん、一緒に研究にのめり込みましょう!!(文責:中川)

関連記事

  1. 2011.04.19

    テスト@帰路