Naka lab

CiRA, Kyoto Univ.

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Myc-(マイナス)iPS細胞の樹立

マウスiPS細胞は生殖系列に寄与できるキメラマウスを作ることができることなど多くの点でES細胞と良く似た性質を有している。

しかしながら、iPS細胞樹立に用いたレトロウイルス由来のc-Myc遺伝子の再活性化によりキメラマウスやその子孫マウスに腫瘍が発生することが分かり、再生医療へ用いるには安全面での問題が考えられた。我々はiPS細胞作製の条件を改良することでレトロウイルスのc-Mycを用いず3因子だけでマウス繊維芽細胞からMyc-(マイナス)iPS細胞を樹立することに成功した。

このMyc- iPS細胞は成体キメラマウスを作ることができた(図3)。これらのキメラマウスからは現在のところ腫瘍の形成は認められていない。さらに、ヒトの細胞からも同様にMyc- iPS細胞を樹立することに成功した。これらの成果はiPS細胞の再生医療への応用に向け重要な知見であると考える。

Nakagawa, M., Koyanagi, M., Tanabe, K., Takahashi, K., Ichisaka, T., Aoi, T., Okita, K., Mochiduki, Y., Takizawa, N., and Yamanaka, S. (2008). Generation of induced pluripotent stem cells without Myc from mouse and human fibroblasts. Nat Biotechnol 26, 101-106.

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