論文発表:細菌のタンパク質で初期化を促進!

 池田隆研究員が中心となった研究で、従来とは異なるアプローチによる初期化促進因子の同定に成功しました。

 本研究結果は2017年8月4日に「Genes to Cells」のオンライン版で報告されました。

 初期化などの生物現象に影響を与える物質を探す際に、低分子化合物を用いたスクリーニングが広く用いられています。この方法では「当たり」の物質を見つけるためには、数千から数万個の化合物を調べる必要があります。この原因は化合物の表面構造が少なく、細胞内のタンパク質などとの結合する部位が少ないためだと、池田らは考えました。そこで、より多くの表面構造を持つものを化合物の代わりに使えば、効率的なスクリーニングが出来るのではないかと考え、哺乳類から種として遠く離れた細菌のタンパク質を用いる方法を考案しました。今回の研究では30個の細菌タンパク質を使い、そのうち8個(約27%)が初期化効率を変化させることが分かりました。