基金事務局だより
iPS細胞研究基金2020年度収支報告

2020年度は、新型コロナウイルス感染症の世界的感染拡大が起こり、多くの方々が大変な思いをされました。そのようななか、寄附者の皆様から約3万件のあたたかいご支援を頂戴しました。また、ポイント寄附等によるご支援を5万6千件以上いただきました。自動引き落としでの継続的なご支援や、尊いお志によるご遺贈(遺言書によるご寄附)・ご遺族からの相続財産のご寄附も頂戴しています。また、多くの皆様に当基金の周知広報へのご協力をいただきました。
皆様のおかげをもちまして、当基金へ2020年度1年間に賜りましたご寄附の合計額は約49億円となりました。心から感謝申し上げます。
一方、当基金の2020年度の支出は、約5億円となりました。2020年度も、主任研究者の研究費や若手研究者の育成のために皆様からのご寄附を活用いたしました。研究所の中核的な業務を担当する職員の無期雇用転換や、新しい研究室を立ち上げる際のスタートアップ支援、研究所内の環境整備、研究所の国際化推進、知的財産の確保・維持等に活用させていただいております。
弊所が掲げる2030年までの目標を達成するための数々の取り組みが、多くの寄附者の皆様のお力により支えられています。
2020年度末(2021年3月31日)時点での当基金の残高は、2020年4月に一部を公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団に移し替えましたので約132億円となりました。この貴重な財源を長期にわたり効果的に活用し、革新的な基礎研究が続けられる環境を整えて参ります。そして、難病や障害で苦しんでおられる患者さんに1日も早く、再生医療研究や創薬研究の成果をお届けすることができるよう、さらに努力してまいります。
今後も、教職員一同、力を合わせ研究と職務に最善を尽くします。皆様のあたたかいご支援に、重ねて心から御礼を申し上げます。


※受け入れた寄附金額に応じて、京都大学全体の運営に係る経費へ充当され、iPS 細胞研究基金を含む京都大学基金の維持・管理、CiRA を含む全学の環境整備等に使われます。
※ 公益財団法人京都大学iPS 細胞研究財団はCiRA から研究開発・医療応用に関する部門を分離して設置されました。
※ 公益財団法人京都大学iPS 細胞研究財団はCiRA から研究開発・医療応用に関する部門を分離して設置されました。