SUPPORT基金事務局だより

iPS細胞の医療応用(ゴール)を目指して

 京都マラソン2023の開催が決定し、山中伸弥教授が応援大使に就任いたしました。新型コロナウイルスの影響で一昨年、昨年とオンラインでの実施が続いてきたなか、実に3年ぶりのリアル開催となります。京都の街を初めて走る方、応援に来られる方、一人でも多くの方にiPS細胞研究のことを知っていただき、これからの進展を見守っていただけたらと思います。また、11月に開催された富山マラソン2022に、髙橋淳所長、山中伸弥教授、戸口田淳也特定拠点教授が参加しました。当日は晴天に恵まれ、うっすらと雪化粧をした立山連峰と美しい日本海を望む絶景のコースを駆け抜けました。
 これまで参加したマラソンをきっかけに、iPS細胞研究を応援してくださる多くの寄付者の皆様とつながり、研究活動が支えられてきました。昨年はiPS細胞を用いた血小板減少症の臨床研究で成果報告を行ったほか、治療法のない複数の難病の研究において着実に歩みを進めてきました。これからも粘り強い努力で、不可能な治療を可能にするというゴールを目指します。
 iPS細胞の実用化に向けて複数の臨床研究が進行していますが、革新的な基礎研究を進展させていくためにも、さらなるご支援の力が必要です。患者さんに一日でも早くiPS細胞技術を届けるため、あたたかいお力添えをいただけますと幸いです。

富山マラソンスタート前の
戸口田教授(左)と髙橋所長(右)

富山マラソンを走る山中教授

© 2023 Center for iPS Cell Research and Application, Kyoto University.