倫理の窓からみたiPS細胞

CiRAが3ヶ月に1回発行しているニュースレターに、当部門の研究者が交代でコラムを掲載しています。多様なバックグラウンドを持つ研究者が、科学の分野や社会で取り上げられている最新のテーマを取り上げ、この分野になじみのない方にもiPS細胞に関わる倫理的課題を身近に感じていただけるよう、話題を提供しています。

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その「対話」、何のため?

CiRAニュースレターVol.32
2018年1月26日発行
鈴木 美香 研究員
最近、「対話」という言葉が気になっている。どのような意味で使っているのかと気になり始めたら、とことん気になるようになってきた。

問われる「人工」との共生

CiRAニュースレターVol.31
2017年10月18日発行
三成 寿作 准教授
今、AI という言葉が世間で話題になっています。ここでいうAI とは、もちろん人工知能(artificialintelligence)のことであり、最近では、エンターテインメントからビジネス、医療や裁判、ひいては軍事まで幅広い領域で耳にします。

ゲノム編集をヒト胚に 応用する問題点

CiRAニュースレターVol.30
2017年7月20日発行
八代 嘉美 准教授
以前、このエッセイでゲノム編集の話題に触れて以降、メディアなどでも大きく取り上げられ、社会の中でも大きな注目の的となりました。学術政策的な観点からも、また生命倫理の議論でも、「流行りモノ」になったといえるでしょう。その議論の主戦場は、「胚」に対する適用の是非に絞られていました。

悩ましいプラセボ対照試験

CiRAニュースレターVol.29
2017年4月21日発行
藤田 みさお 准教授
想像してください。みなさんは患者さんとしてこれから新しい細胞医療の臨床試験*に参加します。担当者からは次の説明を受けました。「みなさんには細胞医療を受けるグループと受けないグループに分かれていただきます。後者はプラセボグループと呼ばれ、どちらのグループに入るかはクジで決まります。

技術の利用を誰に認めるべきか?

CiRAニュースレターVol.28
2017年1月31日発行
澤井 努 研究員
想像してください。みなさんは患者さんとしてこれから新しい細胞医療の臨床試験*に参加します。担当者からは次の説明を受けました。「みなさんには細胞医療を受けるグループと受けないグループに分かれていただきます。後者はプラセボグループと呼ばれ、どちらのグループに入るかはクジで決まります。

アクセスしやすい 幹細胞治療の落とし穴

CiRAニュースレターVol.27
2016年10月28日発行
八田 太一 研究員
平成26 年11 月、再生医療等安全性確保法が施行された。病院やクリニックが細胞を用いた治療を提供する場合、その治療計画を国に届出ることが義務化された。その背景には、国内で科学的根拠の乏しい細胞治療が自由診療1)として提供され、死亡例が報告されたこと、そのような治療の実態を掌握するシステムが不在であったこと、などが挙げられる。

ガイドラインに答えはないんだな

CiRAニュースレターVol.26
2016年7月29日発行
鈴木 美香 研究員
新しい治療法を開発するときには、「初めて人に試す」段階が必ずある。例えばiPS細胞から治療に必要な細胞を作製し、患者さんに移植する時にも、「初めて」は存在する。この時の目的は治療としての「効果」をみることではなく、iPS細胞から作製した細胞の「安全性(副作用などが起きないか)」を確認することにある。

情報発信のあり方について調査結果を考える 

CiRAニュースレターVol.25
2016年4月28日発行
八代 嘉美 准教授
日本の再生医療研究者が多く加入する日本再生医療学会という団体があります。この団体で、再生医療についての適切な知識の共有をはかるため、「情報発信のありかた」について研究者と一般の社会の意識の差を知る調査を実施しました。 

ヒト胚へのゲノム編集(後編)

CiRAニュースレターVol.24
2016年1月27日発行
藤田 みさお 准教授
前回のコラムでは、ヒト胚のゲノム編集に特徴的な倫理的問題として、(1)ヒト胚にゲノム編集という操作を加えることと、(2)その胚から人ひとり創り出す可能性があることの2 つを指摘しました。今回は特に、後者に関する主な議論を4 つ紹介します。

ヒト胚へのゲノム編集(前編)

CiRAニュースレターVol.23
2016年10月29日発行
藤田 みさお 准教授
前回の八代嘉美准教授のコラムに続き、ゲノム編集に関係する倫理的問題について紹介します。