高嶋 佳代

Kayo Takashima, RN, LL.M.
特定研究員
専門:医療倫理、研究倫理、看護

幹細胞研究分野をフィールドとして、先端的な医療技術開発における倫理的課題、特にリスクベネフィットの問題に取り組んできました。iPS細胞研究をはじめとする幹細研究の分野は、先端的な医療技術にともなう社会的な課題とその対応を考慮する上で、大切な役割を担う可能性をもつと考えています。今後は、将来の様々な先端医療開発にも寄与できるような大局的見地を意識しつつ、当該分野を取り巻く様々な課題を検討していけるよう、地道に粛々と精進していきたいと思います。

略歴

1990年 社会福祉法人三井記念病院 看護師
2006年 慶應義塾大学文学部哲学類卒業
2008年 英国Kent大学 LL.M. in Medical Law and Ethics 修了(修士課程)
2009年 英国 Richmond Pharmacology Ltd. (臨床部門、QC部門、Study Manager)
2011年 慶應義塾大学医学部クリニカルリサーチセンター 特任助教
2013年 東京大学医科学研究所公共政策研究分野 特任研究員
2019年 京都大学iPS細胞研究所上廣倫理研究部門 特定研究員

主な研究成果

論文

  1. Takashima K, Inoue Y, Tashiro S, Muto K. Letter in reply to: ‘therapeutic misconception and the role of the Research Ethics Committee’. Future Medicine. 2019; 14(8): doi.org/10.2217/rme-2019-0041.
  2. 高嶋佳代,武藤香織. 小児への再生医療臨床試験の倫理的課題. 特集周産期再生医療の現状と未来-周産期医療はどこに向かうのか. 周産期医学. 2018; 48(7).
  3. 高嶋佳代,武藤香織. 再生医療研究における倫理的課題―研究対象者保護を中心に. Clinical Neuroscience. 2018; 36(3): 373-376.
  4. Takashima K, Inoue Y, Tashiro S, Muto K.  Lessons for reviewing clinical trials using induced pluripotent stem cells: examining the case of a first-in-human trial for age-related macular degeneration. Regenerative Medicine. 2018; 13(2): 123-128.
  5. 高嶋佳代,武藤香織. これからの倫理審査委員会を考える-「臨床研究に係る制度の在り方に関する検討会」における報告書の提言を手がかりに.日本臨床試験学会誌. 2015; 43(s1): 22-6.
  6. 岡本幸恵,高嶋佳代, 高橋洋美, 長田鮎美, 安部崇子, 佐藤登貴江, 宮下光令. C型肝炎から肝細胞癌に移行し局所療法を受けている患者の 日本看護学会. 2003; 34: 252-254.

著書(共著)

  1. 高嶋佳代. 「幹細胞研究の倫理」(第8章)『医学・生命科学の研究倫理ハンドブック』(神里彩子・武藤香織編). 東京大学出版会. 2015.

報告書など

  1. 吉田雅幸,武藤香織、田代志門、山下紀子、高嶋佳代、江花有亮、甲畑宏子. 倫理審査受委託システム導入における課題とその克服. 平成 27 年度日本医療研究開発機構医薬品等規制調和・評価研究事業 「治験活性化に資する GCP の運用等に関する研究」分担. 2016
  2. 井上悠輔, 高嶋佳代, 田代志門, 丸祐一, 武藤香織. 英国における倫理審査委員会の標準業務手順書. 文部科学省 科学技術試験研究委託事業「次世代がん研究シーズ戦略的育成プログラム」研究倫理支援ユニット・英国研究倫理政策研究班作成. 2015
  3. 高嶋佳代. 再生医療研究における結果返却の問題〜感染症の結果返却に関して. エレンクライトンと語る若手研究者の会 研究参加者への結果の返却に関して 記録集. 2014
  4. 若月芳雄, 向原圭, 佐土原道人, 原田博雅, 川島篤志, 金城紀与史, 鈴木將玄, 山本亮, 小崎真規子, 坂本沙弥香, 多田理恵, 高嶋佳代. 脆弱高齢者・終末期患者への診療に関する判断、および診療行為の質の評価と改善に関する研究 病院で死亡した終末期患者の診療方針決定プロセスの質評価に関する観察研究. 脆弱高齢者・終末期患者への診療に関する判断、および診療行為の質の評価と改善に関する研究 平成18年度 総括・分担研究報告書2007; 104-112.

受賞歴

  • 15th World Congress of Bioethics, The Medard Hilhorst Poster Prize for the Asian region (2020)