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所長挨拶
Message from the Director

所長挨拶 所長挨拶

京都大学
iPS細胞研究所
所長 山中 伸弥

CiRAでは、2010年iPS細胞研究所の開所当初から、「iPS細胞の医学応用」という使命を念頭に、2020年までに達成を目指す4つの目標を掲げ、研究所一丸となって取り組んで参りました。開所から5年が経ち、目標達成へ順調に進捗していることから、2015年度の初めに、2030年までの新たな長期目標を掲げました。


CiRA 2030年までの目標
1. iPS細胞ストックを柱とした
再生医療の普及
2. iPS細胞による個別化医薬の
実現と難病の創薬
3. iPS細胞を利用した新たな
生命科学と医療の開拓
4. 日本最高レベルの研究支援体制と
研究環境の整備

これに伴い、6月には、初期化機構研究部門を未来生命科学開拓部門に変更しました。iPS細胞をツールとして活用し新たな生命科学・医療分野を切り拓くことや、研究環境や支援体制の整備を目標に加え、iPS細胞研究のさらなる発展を目指します。


加齢黄斑変性をはじめ、いくつかの疾患に対して、iPS細胞を使った臨床研究や治験が本格的にヒトで実施される日が近づいています。CiRAでは、将来の細胞移植医療において、品質の保証されたiPS細胞を迅速に提供することができるよう、再生医療用iPS細胞ストックを作製するプロジェクトを進めてきました。2015年5月にCiRA附属細胞調製施設 FiT(Facility for iPS Cell Therapy)は、再生医療等安全性確保法に基づく製造施設としての許可を厚生労働省から取得し、医療用iPS細胞ストックの製造を開始しました。そして、8月には、再生医療に使用可能なiPS細胞ストックの提供を開始し、研究機関や企業に配布しております。


また、2015年度には、武田薬品工業株式会社(タケダ)と10年に渡る共同研究(T-CiRA)を開始しました。T-CiRAでは、CiRAの研究者がタケダ湘南研究所に駐在し、タケダの研究者とチームを作り、複数の疾患領域で、創薬や細胞治療の研究を行います。日本では、研究開発の成果が実用化に至らないケースが多く見られますが、本提携を通して、多くの時間と労力を要するiPS細胞技術の研究と臨床応用に大きく貢献したいと考えております。


これらの取組みを通して、iPS細胞技術を用いて、患者さんに一日でも早く、新たな治療法を提供するために、一層、研究活動に邁進してまいります。

-2016年3月

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