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用語説明 
Glossary

[ あ ]

アイソフォーム
構造は異なるが同じ機能をもつタンパク質。

iPS細胞
人工多能性幹細胞(iPS細胞:induced pluripotent stem cell)のこと。 体細胞に特定因子(初期化因子)を導入することにより樹立される、ES細胞に類似した多能性幹細胞。山中教授グループの研究により、世界で初めて2006年にマウス体細胞を、2007年にヒト体細胞を用いて樹立に成功したと報告された。

iPS細胞の樹立効率の改善
iPS細胞の樹立において、体細胞からの初期化の効率が低いことが問題であった。これまでにヒストン脱アセチル化酵素阻害薬(バルプロ酸)やp53遺伝子の抑制、低酸素培養などにより初期化効率が改善することが報告されている。

足場材
細胞を培養する際に、細胞外マトリックスを模す目的で使用されるゲルや多孔体などの材料のこと。

アポトーシス
細胞死の1つで、細胞内の何らかの異常に反応して起こるプログラムされた細胞死。発生の過程で不要となった細胞の除去などにも利用されている。

アミロイドβペプチド(Aβ)
アミロイド前駆体タンパク質から産生される生理的ペプチド。アルツハイマー病の病理である老人斑の構成成分として発見され、この過剰な蓄積がアルツハイマー病発症と深い関わりがあると考えられている。40個のアミノ酸残基からなるAβ40と42個のアミノ酸残基からなるAβ42の2種類のAβに関する解析が中心になされている。

RNA
リボ核酸のこと。細胞内で様々な役割を担っており、DNAの塩基情報がRNA(メッセンジャーRNA)に転写され、その情報をもとにリボソームでタンパク質が合成される。リボソームの活性に重要な部分はRNA(リボソームRNA)でできており、タンパク質合成の際にアミノ酸をリボソームに誘導するのもRNA(運搬RNA)の働きである。最近では、タンパク質を生み出さないRNA(ノンコーディングRNA)が生命現象のさまざまな場面で重要な役割を果たしていることが分かってきている。

RNA干渉法
細胞内で二本鎖RNAと相補的な配列を持つmRNA(メッセンジャーRNA)が分解される現象のこと。この現象を利用すると、遺伝子の配列がわかれば、その遺伝子の配列に相当する二本鎖RNAを合成し、細胞内に導入することで遺伝子の働きを阻害することができる。

アルカリフォスファターゼ
pHがアルカリ性の時に機能する酵素の一つ。自然に広く存在し、分子生物学の実験で使われる。

アンチセンスオリゴヌクレオチド
特定の遺伝子発現を抑えるDNAもしくはRNAのこと。(DNA2本鎖のうち、遺伝子配列がのっている方をセンス鎖、もう一本の相補鎖のことをアンチセンス鎖と呼ぶ)標的の遺伝子配列に相補的であることから、名付けられた。

ES細胞
胚性幹細胞(ES細胞:embryonic stem cell)のこと。ES細胞は受精後6、7日目の胚盤胞から細胞を取り出し、それを培養することによって作製される多能性幹細胞の一つで、あらゆる組織の細胞に分化することができる。しかし、受精卵を破壊する必要があり、倫理的問題がある。患者自身の細胞から作製することが困難なため、免疫拒絶の問題が指摘されている。

異種移植
種が異なる動物間で行う移植のこと。異種移植では強い拒絶反応が起こる。

イソプロテレノール
アドレナリン作動薬のひとつで、β受容体に作用して心筋刺激作用を引き起こす薬剤。心停止の際に静脈内注射薬として使用される。

in vitroin vivo (イン・ビトロ と イン・ビボ)
in vitro(イン・ビトロ)は、実験条件をあらかじめ決めた試験管内のような環境条件で行う実験を示す用語で、in vivo(イン・ビボ)は、マウスのような実験動物の体の中の条件での実験ということを示す用語。

インターフェアランス
同一または類似した発明の特許出願が、異なる出願人より2件以上、米国特許商標庁(USPTO)に申請された場合、どの出願人の発明に特許権を付与するかを決めるための手続きをインターフェアランスと言います。先発明主義をとる米国独自のシステムです。 インターフェアランスがUSPTOによって宣言されると、USPTO内のインターフェアランス部で審理され、特許権者が決められます。その結果に対して不満のある出願人は、裁判所に控訴することが可能です。インターフェアランスにおいては、発明日に関する証拠調べなどを行うため、通常、2年程度かかると言われています。

HLA(ヒト白血球型抗原:human leukocyte antigen)
MHC(major histocompatibility complex:主要組織適合遺伝子複合体)は、免疫反応に関わる遺伝子を多く含む大きな遺伝子領域のことであるが、ヒトでのMHCはHLAと呼ばれる。

エクソン
遺伝子を構成するDNAのうち、転写後、最終的にmRNAとなる部分。mRNAリボソームにおいて翻訳されタンパク質を形成する。

エクソン・スキッピング
エクソンを読み飛ばすこと。

shRNA(small/short hairpin RNA)
特定の遺伝子の発現を妨げるRNA干渉法でよく用いられる分子の一つ。

SNL細胞
マウス線維芽細胞の一種。フィーダー細胞としてよく用いられる。

N末端
タンパク質やポリペプチドは、アミノ基とカルボキシル基をもつアミノ酸が、隣り合うアミノ酸のアミノ基とカルボキシル基が結合して直鎖状につながったものである。この直鎖を形成する1番最初のアミノ酸は、カルボキシル基が2番目のアミノ酸のアミノ基と結合しているが、1番目のアミノ基は遊離している。この遊離したアミノ基(-NH2)にちなみ、タンパク質の最初の端をN末端と呼ぶ。一方、最終の端は、カルボキシル基(-COOH)にちなみ、C末端と呼ぶ。タンパク質はN末端から作製され、N末端にはこのタンパクの標的シグナルが含まれることもあり、タンパク質の働きに重要な役割を持っている。

エピゲノム
ある細胞内で起こっているエピジェネティクな修飾(DNAメチル化、ヒストン修飾など)全体のことを指す言葉。

エピジェネティクス
DNAの塩基配列の変化に依存せず、表現型や遺伝子発現量を変化させる仕組みのこと。DNAとタンパク質の複合体であるクロマチンへの後天的な化学的修飾(DNAメチル化やヒストン修飾)によって起こる。

エピソーマル・プラスミド・ベクター
ベクターの一種の環状DNA。宿主DNA(染色体)の中に遺伝子を入り込ませずに細胞内で自律的に増殖する。

Flk1陽性/ CXCR4陽性/ VE–cadherin陰性の細胞群(FCV細胞)
Flk1とCXCR4という遺伝子の発現があり、かつ、VE-cadherin遺伝子の発現が見られない細胞群。遺伝子発現の状態を指標にして細胞を選ぶ。FCV細胞は、心筋の前駆細胞として高い心筋分化能を示す。

MHC(major histocompatibility complex:主要組織適合遺伝子複合体)
免疫反応に関わる遺伝子を多く含む大きな遺伝子領域のことで、ヒトではHLA(human leukocyte antigen)と呼ばれる。

炎症性サイトカイン
生体内でさまざまな炎症反応を引き起こすタンパク質のこと。

OP9ストロマ細胞
OP9という骨髄に由来する間質細胞(ストロマ細胞)のこと。ES細胞やiPS細胞のような多能性幹細胞を様々な組織の細胞に分化する際、共培養して用いる。OP9ストロマ細胞はES細胞を血液系の細胞に分化させる作用をもつことが知られている。



[ か ]

化学合成培地(chemically defined medium)
化学的に合成された物質のみで構成される成分が明らかな培地のこと。

核移植ES細胞
核を除いた卵子に体細胞の核を入れて胚を作り、ES細胞と同じように胚盤胞から細胞を取り出して培養したもの。ES細胞と同じ性質をもつ。ただし、人間の細胞では成功例がまだない。ntES細胞ともいう。

核型
生物の染色体の数、大きさ、形態などによってあらわされる染色体の構成。


1つの細胞から分裂して増えた、遺伝子が同じ細胞集団をクローンという。そのクローンを半永久的に継代培養することが可能になった状態の細胞を株という。

活性酸素
反応性の高い化合物に変化した酸素分子のこと。他の物質を酸化する能力が高く、細胞を傷つけたりその働きを狂わせてしまう。がんや動脈硬化など、さまざまな病気の引き金になっていると言われている。

カルシウムトランジェント
活動電位に従って細胞質内全体のカルシウムイオン濃度が上昇する動きのことで、心筋収縮に対応して変化する。カルシウムイオン濃度を測定することで、心筋収縮の状態を観察する。

幹細胞
人間の体は約37兆個の細胞が集まってできているが、その中には「細胞を生む」ことができる細胞があり、それを幹細胞と言う。幹細胞は分裂して「自分と同じ幹細胞」と「他の細胞に変化する細胞」を同時に作ることができる。もともと体の中に存在している神経幹細胞、上皮幹細胞、肝幹細胞、生殖幹細胞、造血幹細胞などがあり、iPS細胞ES細胞など人工的に作製された幹細胞がある

キメラマウス
異なるゲノムを持つ二つ以上の胚またはその一部からできた個体をキメラという。例えば、iPS細胞ES細胞を初期胚に移植して作製したマウスのことをキメラマウスという。

完全長cDNA
タンパク質合成の際に遺伝子として働く部分(情報)だけを写し取ったmRNAの塩基配列情報を、完全に写し取った相補鎖DNAのこと。完全長cDNAは、全長のタンパク質を合成するのに必要な設計情報を含むため、完全な長さのタンパク質が合成できる。

間葉系間質細胞(mesenchymal stromal cells:MSC)
骨・軟骨・脂肪細胞などといった間葉系の細胞に分化する能力を持った間質(結合組織)の細胞。

奇形腫(テラトーマ)
テラトーマ(奇形腫)をご覧ください。

QT時間(キュー・ティ時間)
QT時間は心室筋の活動電位持続時間(APD)の平均的な長さのこと。心室筋の細胞内活動の状態を示す。

巨核球
血小板に分化する前段階の細胞で、骨髄の中では最も大きい造血系の多核細胞。一個の巨核球から数千個の血小板が産生される。

CRISPR-Casシステム
CRISPR(Clustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeat)という塩基配列とCas9というDNA切断酵素と、切断させたい場所へとCas9を誘導するガイドRNAを使うことで、任意の場所のDNAを切断することができる。ゲノム編集技術の一つ。

クレアチンキナーゼ
筋肉など、短時間に大量にエネルギーを消費する組織に多く含まれる酵素の一種。筋肉細胞などが傷ついた際に、クレアチンキナーゼが血中に放出されるため、筋肉の損傷を検出するために用いられる。

クローン
同じ遺伝情報を持つ集団のことを、生物学的な用語として「クローン」と呼ぶ。一つの細胞から増えた同じ遺伝情報を持つ細胞の集団は「クローン」や「細胞株」と呼ばれる。

蛍光レポーター
遺伝子が発現するタイミングや量を蛍光として観察できるようにしたもの。ここでは細胞やマウスを指す。目的の遺伝子に蛍光たんぱく質遺伝子をつないだり、置き換えたりすることで作製する。

形質転換
遺伝的な変化によって性質を変化させること。正常な細胞が無制限に分裂を行うようになる、つまりガン化すること。

継代培養
培養した細胞を培養皿から取り出し、新しい培養皿に移し、再び培養すること。

血小板
血液細胞の一つ。核がなく、血管が傷ついた時に血液を凝固して、出血を止める機能がある。生体内では、骨髄中の巨核球がちぎれてできる。

ゲノム
生き物の遺伝情報全体のことを「ゲノム」と呼ぶ。通常、ゲノムは生き物の種類ごとの単位で表現され、人間(ヒト)であればヒトゲノム、マウスならマウスゲノムと呼ばれる。

ゲノム編集
細胞のゲノムDNAを、必要に応じて、酵素を使って切り貼りして編集すること。

抗原
生体内に入ると免疫系を刺激して、特異的な反応を誘発させる物質の総称。

酵素
化学反応を早めたり、遅くしたりして調整するタンパク質。

Connexin43
隣り合う細胞の細胞膜間で、水溶性の小さいイオンや分子を通過させる「ギャップ結合」を構成するタンパク質のひとつ。

コロニー
1つの細胞から増えた細胞集団のこと。時に異なる細胞が混ざることもあるが、それらから1つの細胞を取り出してさらにコロニー形成を繰り返すことで、同じ遺伝子をもつ細胞の集団を作製できる。

コンフルエント
細胞が増殖して、培養皿の底一杯になった状態。



[ さ ]

サイクリックAMP
細胞内シグナル伝達や遺伝子調節など細胞内の仲介物質として働き、様々な生体機能に重要な役割を持つ化合物。

サイクロスポリンA (Cyclosporin–A:CSA)
免疫抑制剤として良く知られる薬剤で、臓器移植の拒絶反応の抑制や自己免疫疾患の治療にも用いられる。

臍帯血幹細胞
胎児のへその緒(臍帯)から採取する、胎児の血液に含まれる幹細胞。免疫系が未熟なため、移植の際の拒絶反応が起きにくい、生まれた時に採取して冷凍保存が可能で、白血病の治療などに用いられている。

サイトカイン
さまざまな細胞から分泌され、特定の細胞の働きに作用するタンパク質。免疫反応や炎症反応など多くの病気に関連している。

細胞外マトリックス
細胞間の隙間を埋める生体高分子(コラーゲンやプロテオグリカンなど)の集合体。骨・軟骨、歯、皮膚などに多く含まれ、組織を支えてメカニカル(クッション・伸び縮みなど)な機能を果たしている。

酸化ストレス
通常、生体内では活性酸素が生成したとしても、それらの除去(抗酸化作用)がすみやかに行われるが、このバランスが崩れ、活性酸素の生成が増えた時に、DNAやタンパク質、脂質などが攻撃を受けて、最終的にはさまざまな細胞小器官や細胞自身が傷つくこととなる状態のこと。

三胚葉
受精後の胚からできる細胞の塊で、内胚葉、中胚葉、外胚葉に分けられる。内胚葉は、その後消化器官や呼吸器官を形成する。中胚葉は骨、心筋、赤血球などに分化する。外胚葉は、神経や感覚器官を形成する。

サルコメア構造
骨格筋は筋繊維によって形成される。そして筋繊維は多数の筋原繊維が束になったものである。この筋原繊維はZ膜でしきられており、このZ膜に仕切られた単位をサルコメアと呼ぶ。

GFP
Green fluorescent protein の略。オワンクラゲ由来の緑色蛍光タンパク質。細胞内で目的タンパク質の発現を検知するのに使用される。GFP 陽性ということは、GFP が発現していて蛍光色に光っていることを意味する。

次世代シーケンサー
ゲノムDNAの塩基配列の超高速での大量解読に加え、さまざまな働きをするRNAの検出、ゲノム上の転写開始点の特定や分布の検出、DNA-タンパク質相互作用の検出などを高速に行うことができる自動分析機器。

cTnT(心筋トロポニンT)
トロポニン(Troponin)は骨格筋や心筋の収縮に不可欠な3つの蛋白質(TnC, TnI, TnT)の複合体のこと。アクチンフィラメントの間の溝に沿って点在している。cTnTは、3つのサブユニットの一つ。

ジャームライン・トランスミッション
多能性幹細胞が生殖細胞系列へ分化し、多能性幹細胞由来の遺伝情報がキメラマウスなどを経て、次世代へ伝承されること。ジャームライントランスミッションの結果、iPS細胞が全身に寄与したキメラマウスが生まれる。

シャペロン化合物
フォールディングが完了していないタンパク質に作用して、正しくフォールディングするのを助けるタンパク質のことをシャペロンという。また、同様の働きをする化合物のことをシャペロン化合物と呼ぶ。シャペロンは小胞体ストレスを軽減する効果がある。

小胞体ストレス
細胞内でタンパク質の工場として機能しているのが小胞体。1本のアミノ酸鎖として合成されたタンパク質は小胞体の中で立体構造をつくる(フォールディングする)が、うまくフォールディングしたものが小胞体外へと輸送され、機能するようになる。フォールディングができていないタンパク質は正しくフォールディングされるまで小胞体内に留められるか、あるいは失敗作として分解されてしまう。何らかの原因で小胞体内に留められるタンパク質が過剰になった状態を小胞体ストレスと言い、この状態を回避するために小胞体内のタンパク質量を減らす様々な応答(小胞体ストレス応答)がおきる。過度なストレスがかかったときには、最終的にはアポトーシスを起こし、細胞そのものを除去する。

初期化
分化した体細胞の核がリセットされ受精卵のような発生初期の細胞核の状態に戻り、多能性幹細胞などに変化すること。

人工多能性幹細胞
iPS細胞をご覧ください。

人工心臓
心臓の機能を代用するために作られた医療機器で、機能不全に陥った心臓の代わりとして体内に埋め込む「全置換型人工心臓」と、心臓の機能の一部を補う「補助人工心臓」の2種類がある。

心毒性試験
心臓への毒性を調べる試験のこと。薬が利用されるためには、その薬効と共に、副作用が無いことが必須の条件であり、特に心臓への副作用は、個体の安全性に直結するため、心臓への毒性の有無を調べる試験は重要である。ヒトiPS細胞から分化誘導した心筋などを用いれば患者に対する危険性を回避した毒性試験の実施が可能となる。

スタチン
コレステロール生合成を調節する酵素であるヒドロキシメチルグルタリルCo-A(HMG-CoA)還元酵素を阻害し、血液中のコレステロール値を低下させる薬物の総称。1970年代に日本の遠藤章博士らによってメバスタチンが発見されて以来、その同族体として、様々な種類のスタチンが開発された。現在では、世界中で毎日およそ4000万人に服用され、血管の内側に付着した余分なコレステロールにより引き起こされる動脈硬化に起因する心疾患や脳梗塞の治療と予防に役立っている。その一方で、それ以外にもスタチンには種々の細胞や組織に様々な働きをする多面的作用があることが知られている。

SNPアレイ(スニップ・アレイ)
遺伝子の基本的な塩基配列が同じであっても一つの塩基が他の塩基に置き換わっている箇所があり、この部分のことをSNP(一塩基多型)と呼ぶ。SNPの違いが体質などに個性を生むと考えられている。SNPアレイは、 このSNPの検出に用いる実験用ツール。

スプライシング
一般的な真核生物のDNAから転写されたmRNA前駆体には、イントロンと呼ばれる直接タンパク質のアミノ酸配列に関わらない領域が在る。このイントロンを除き、残ったエクソンと呼ばれる領域からなるmRNAが 作られる過程はスプライシングと呼ばれる。

成体幹細胞
体性幹細胞、組織幹細胞ともいう。体の中で働いている幹細胞造血幹細胞や神経幹細胞など、様々な種類が見つかっており、その種類に応じて決まった種類の細胞を生み出している。

Z帯構造
横紋筋の収縮単位のサルコメアを仕切る膜状の構造である。Z帯以外に、Z線、Z膜、Z板、などとも呼ばれる。

セクレターゼ
β-セクレターゼはBACE1と呼ばれるタンパク質分解酵素で、γ-セクレターゼはプレセニリンを活性中心とした4つの分子からなるタンパク質複合体である。β-およびγ-セクレターゼによってアミロイド前駆体タンパク質が切断され、Aβが生成される。また、これらのAβ産生酵素の阻害剤がアルツハイマー病治療薬の候補となっている。

接着受容体
細胞の表面に存在し、細胞どうしや細胞と外部の基質との接着に関わると同時に、受容体として細胞内へ信号を伝えるタンパク質のこと。

セルソーティング
FACS(Flurorescence-activated cell sorting)は、目的の細胞だけを分取する技術。FACSは、蛍光抗体で染色した細胞を液流に乗せて流し、レーザー光の焦点を通過させ、個々の細胞が発する蛍光を測定することによって細胞表面にある抗原量を定量的に測定し、その情報をもとに特定の細胞だけを生きたまま無菌的に分取できる。

線維芽細胞
結合組織を構成する最も主要な細胞。多くの臓器に存在する。何らかの損傷により組織に傷が生じると、この細胞が増殖し修復する。

先願主義と先発明主義
日本や欧州などの米国以外の国では、同じ発明については、出願日の早い人に特許権が認められます(先願主義)。一方、米国では、最初に発明した人に特許権が認められます(先発明主義)。なお、本年9月16日に米国特許の改正法が成立し、米国も2013年3月から先願主義に移行する見込みです。 出願日は、発明を特許庁に出願した日のことです。発明日は、実験ノートなどに記載されている記録によって証明可能です。

線条体
終脳の皮質下構造であり、大脳基底核の主要な構成要素のひとつ。

先制医療
病気の原因や進行に関する研究知見を基に、体内の異常を早期に診断し、病気を発症する前から治療を開始することで、病気の発症を遅らせる、もしくは防ぐことを目指す医療。

選択的スプライシング(Alternative Splicing)
通常スプライシングで切り取られる箇所は決まっている。しかし作られる臓器や環境によってエクソンの選ばれ方が変わることがある。この選択的スプライシングにより、1種類のDNAから複数のタンパク質を作ることができる。

前駆細胞
幹細胞から特定の機能をもつ細胞に分化する前の細胞のことを前駆細胞と呼ぶ。幹細胞に比べ、分化できる細胞の種類が限られている。

造血幹細胞
血液に含まれる細胞を作り出すもとになる細胞(幹細胞)。骨髄移植は、ドナーの骨髄に含まれる造血幹細胞を患者さんに移植する治療である。

相同組換え技術
相同組換えとは,DNAの塩基配列がよく似た領域(相同部位)で起こる組換え。二本鎖のDNAには、切断や変異が起こっても相補鎖を元に修復する機能が備わっており、これらの性質を応用して目的の場所の遺伝情報を変 える技術。



[ た ]

体細胞
生殖細胞以外の体の細胞の総称。

体細胞モザイク
受精卵から個体へ発生する過程で遺伝子変異が生じたために、一人の細胞の中に遺伝子型の違う細胞集団がまだらに混ざっている状態のこと。

対立遺伝子
遺伝子座(遺伝子の場所)にある一対、または2 つ以上の遺伝子のこと。同一の対立遺伝子を持つ場合、ホモ接合体、それぞれ異なる対立遺伝子を持つ場合は、ヘテロ接合体という。

ダイレクトリプログラミング
体細胞から、iPS細胞などの多能性幹細胞を経ることなく直接目的の分化細胞へと誘導する手法。

他家移植
ある個体から取り出した組織や細胞を別の個体に移植すること。

多能性幹細胞
ほぼ無限に増やすことができ、体のあらゆる細胞に変化することのできる性質をもつ細胞。

TALEN(Transcription activator-like effector nuclease)
DNAに結合する部分とDNAを切断する部分を持った人工DNA切断酵素。DNAに結合する部分の形を変えることで、任意の場所のDNAを切断することができる。切断されたDNAは細胞内で修復されるが、その際に任意の配列を挿入することもできる。これを使ってゲノム編集を行う。

DNAマイクロアレイ
一度に膨大な数のDNAやたんぱく質を網羅的に検査することができる解析技術。

DNAのメチル化
哺乳類の場合、DNAのシトシン塩基の5位末端の水素(-H)がメチル基(-CH3)に置き換わることをいう。遺伝子の働きを調整する領域がメチル化されると遺伝子の発現が抑制され、逆にメチル基が外れる(脱メチル化) と、遺伝子の発現が活発になることが知られている。塩基配列の変化に依らない遺伝子発現の機構(エピジェネティクス)の一つ。

低分子化合物
分子量の少ない化合物のことであり、酵素阻害活性などの生理機能をもつ、一部の低分子化合物の中にはiPS細胞の樹立を促進する効果があるバルプロ酸などが見出されている。

定方向性分化誘導
特定の細胞へ選択的に分化誘導すること。これまでES細胞iPS細胞から心筋などの細胞の分化誘導においてその効率が低いことが問題であったが、アクチビンAや骨形成タンパク質(BMP)などのサイトカインを投与することにより目的の細胞へ選択的に効率よく分化誘導することが可能になった。

デスモソーム
上皮細胞によくみられる細胞間接着装置のこと。接着班とも呼ばれる。

テラトーマ (奇形腫)
ES細胞iPS細胞を免疫不全マウスの皮下などに注射すると、腫瘍を形成する。この腫瘍はテラトーマと呼ばれ、様々な種類の組織が混在している。テラトーマを観察し、様々な組織に分化していることを確認することは、細胞の分化多能性を調べる一般的な方法の一つである。

転写因子
タンパク質合成は、DNA上の遺伝子を鋳型にmRNAが転写され、このmRNAが核外のリボソーム上で翻訳される過程で成り立っている。転写因子は、転写開始に関わる因子で、DNAに結合して働くものや因子間の相互作用によって機能するものがある。

ドキシサイクリン(Doxycycline)
抗生物質の一種。遺伝子工学ではこの物質に反応して遺伝子のオンオフを制御する仕組みがよく用いられている。

特許出願と特許
「特許出願」とは、通常、特許庁に申請しているが、未だ特許権が付与されていない状態のものを指します。一方、「特許」とは、特許性(新規性や進歩性)が認められた出願に対して、特許出願人が特許料を納付することにより、特許権が付与されたものを指します。

特許審査ハイウェイ
最初に出願した国(自国)の特許庁で特許可能と判断された出願の審査結果を利用することにより、その他の国で同一内容の権利を得るまでの手続き・審査を簡易化し、早期権利化を促すとともに、各特許庁の審査負担の軽減を図る制度です。出願人のリクエストにより、このハイウェイ制度が利用できます。特許審査ハイウェイのメリットは、各特許庁の審査の負担を軽減させること、また早期の権利取得を可能にさせることです。  現在、日本は、米国、韓国、英国、ドイツ、欧州等、計15か国1地域との間で、特許審査ハイウェイを導入しています。

ドパミン神経細胞
神経細胞の一種で、神経伝達物質としてドパミンを放出する。多くのパーキンソン病では、中脳黒質にあるドパミン神経細胞の変性が見られる。

ドミナント・ネガティブ変異体
正常な遺伝子産物(タンパク質)に対して優勢に働き、正常タンパク質の機能を阻害する変異体。様々なドミナント・ネガティブ変異体が作製され、細胞生物学の実験に利用されている。

ドラッグ・リポジショニング
既存の医薬品や開発を中止した候補化合物より新しい薬理作用を見出し、新たな疾患治療薬として開発すること。

トランスクリプトーム
一つの細胞中に存在する全てのmRNAなどの一次転写産物の総体を示す言葉。基本的に同じ個体中の細胞のゲノムは同じである一方、機能の異なる細胞や組織では、同じ個体であっても組織によって働く遺伝子が異なるためトランスクリプトームは異なる。

トランスジーン
次世代の個体に受け継がれるなど、安定的に導入されたDNA(あるいは遺伝子)を指す言葉。

トランスポゾン
転移酵素の働きによってゲノム上の位置をランダムに移動する配列で、動く遺伝子と呼ばれる。



[ な ]

ニューロスフェア
神経幹細胞を含む球状の神経系細胞の塊。ES細胞iPS細胞から分化させて1次ニューロスフェアを作成し、それをさらに継代培養したものを2次ニューロスフェア(secondary neurosphere)という。神経幹細胞を浮遊培養で継代培養する方法として用いられる。

ノックアウトマウス
人為的に目的とする遺伝子の機能を破壊したマウス。遺伝子の生体内の機能を研究するモデル動物、ES細胞を利用して作製される。

ノックダウン
人為的に標的遺伝子の発現レベルを抑制すること。

Notchシグナル
多くの多細胞生物で共通に持っている、発生過程や幹細胞における細胞運命決定を調節するシステム。特に神経や心臓、内分泌腺の発生などにおいて、細胞運命の決定に関わる多様な調節に関わっている。



[ は ]

hERG(ハーグ)チャネル阻害剤
hERG(human Ether-a-go-go Related Gene:ヒト遅延整流性カリウムイオンチャネル遺伝子)チャネルの働きを阻害する薬剤。このチャンネルがブロックされるとQT延長が起こり不整脈、心室細動が引き起こされ、最悪の場合心臓停止に至る。

バイオマーカー
生体内の生物学的変化を定量的に把握するための指標(マーカー)となるものをバイオマーカーと呼ぶ。生体由来のDNA、RNA、蛋白質、または蛋白質断片、低分子化合物などの物質が該当する。

倍数体化
一つの細胞のなかで、2倍・3倍と通常よりも多く染色体が含まれる状態になること。

ハイスループット・スクリーニング
多種多様な化合物を収納したカタログ(化合物ライブラリー)の中から、ロボットなどの自動装置を利用して、目的の化合物を選び出す技術のこと。

胚性幹細胞
ES細胞をご覧ください。

胚様体
EB(embryoid body)とも言われ、ES細胞iPS細胞などを浮遊培養するとボール状の細胞塊を形成する。この状態で2週間程度培養すると、様々な細胞種への分化が観察される。細胞の分化多能性を調べる一般的な方法の一つとして用いられている。

BAC(bacterial artificial chromosome:大腸菌人工染色体)
約300kbまでの長い遺伝子をクローニングできる、大腸菌が宿主のベクターである。大腸菌内での相同組換えにより、容易に遺伝子を任意に導入できる。

p53
p53 遺伝子は代表的ながん抑制遺伝子の一つ。細胞の恒常性の維持やアポソーシス(細胞死)誘導といった重要な役割を持つ。細胞のがん化には複数のがん遺伝子とがん抑制遺伝子の変化が必要だが、p53遺伝子は悪性腫瘍において最も高頻度に異常が認められている。

ピギーバック・トランスポゾン
ピギーバックは蛾由来のトランスポゾンであるが、蛾の細胞だけなく、マウスやヒトを含むほ乳類の細胞でも高い転移活性をもつ。ピギーバック・ベクターを利用して、特定の遺伝子を目的の細胞に導入することができる。これを利用して遺伝子を細胞に導入すると外来遺伝子のゲノム挿入を回避できる。

ヒーラ(HeLa)細胞
ヒト由来の最初の細胞株。ヒト子宮頸がんから分離され株化された細胞で、世界中で広く利用されている細胞の1つ。

病態モデル
その病気に特徴的な症状や性質を再現したもの。研究を行う際には、病態モデルを用いて病気の原因究明を行う。これまでも病態を再現した実験動物が、病態モデルとして多くの基礎研究に利用されていた。ヒトの疾患特異的iPS細胞から病態が再現できれば、ヒトの細胞を用いた基礎研究が容易になることが期待されている。

表面抗原
抗体が認識する細胞表面にある物質のこと。

フィーダー細胞
目的の細胞を培養する際、培養条件を整える補助的な役割をもつ細胞。通常は薬剤処理によって分裂できないように処理されている。iPS細胞の培養の際には、マウス胎仔由来の線維芽細胞などがフィーダー細胞として用いられることがある。

VEGF(血管内皮細胞誘導因子)
血管新生に関わる増殖因子のひとつで、生命維持に重要な働きをもつ他、がんや動脈硬化など様々な疾病にも関連していることが明らかになってきている。

不死化
通常、細胞の分裂回数には限りがあるが、生育環境や培養条件を整えることで、ほぼ無限の自己増殖能を獲得した状態のこと。

浮遊培養
ディッシュ内で細胞が液体に浮かんだ状態に保つ培養方法。三次元培養の一つ。

プラスミドベクター
プラスミドベクターは、試薬や電気穿孔などの方法で宿主の細胞に導入され、外来遺伝子を染色体外で発現させます。導入効率は、一般にレトロウイルスベクターなどのウイルスベクターの方が高いとされます。プラスミドベクターは安定で、一度作製すると長期間にわたって保存することができます。また通常の実験室で作成することができます。

プリオン
ヒツジ、ウシ、ヒト等の特定の病気の病原体で、たんぱく質性の感染粒子のこと。

フローサイトメトリー
流動細胞計測法。レーザー光を用いて光散乱や蛍光測定を行うことにより、水流の中を通過する単一細胞の大きさ、DNA量など、細胞の生物学的特徴を解析することができる。

プロテオーム解析
ある生物が持つゲノム情報によって作られる全てのタンパク質のセット、またはある細胞がある瞬間に発現している全てのタンパク質のセットをプロテオームと呼ぶ。個々のタンパク質の構造や機能、細胞や組織内で発現しているタンパク質の網羅的な解析によるタンパク質間相互作用の理解を目指した研究をプロテオーム解析と呼ぶ。複雑なタンパク質間相互作用の理解は、より効率的な診断手法や治療法の開発が可能になると考えられている。

プロプラノロール
β1受容体とβ2受容体を遮断し、アドレナリン作動性効果を遮断する薬剤。不整脈、高血圧、心筋梗塞、緑内障、偏頭痛の治療に使用される。

β –cateninシグナル
シグナル伝達経路のひとつとして良く知られるWntシグナルの構成分子として重要なタンパク質。Wnt/β-カテニン経路は、脊椎動物や無脊椎動物の発生における細胞運命の決定の調節や細胞の増殖、分化の制御に働いていることが良く知られている。

ベクター
目的の細胞に特定の遺伝子を導入するために使われる遺伝子の運び屋のこと。

ヘテロ欠損型
1対の遺伝子に違いがある配偶子同士が接合して生じた遺伝子構成をもつ個体をヘテロ接合型と呼ばれ る。ヘテロ接合型で、片方の遺伝子が欠損している個体をヘテロ欠損型という。

ポジトロンCT(PET–CT)
プラスの電気を帯びた電子を放出する同位元素(アイソトープ)で標識された薬剤を注射し、体内分布を特殊なカメラで断層撮影する装置。がんの性質などの検査に有用な診断機器。

ポリコーム遺伝子
染色体の高次構造に影響を与え、遺伝子発現の抑制を維持するポリコーム複合体を形成するための遺伝子のこと。ヒストンを化学修飾し、遺伝子が働きにくい環境を作り出す



[ ま ]

マイクロRNA(miRNA)
20~30塩基程度の長さの短いノンコーディング(タンパク質をコードしていない)RNA。相補的な配列を持つmRNAと結合して翻訳を抑制したり、mRNAを分解したりすることで、そのmRNAからのタンパク質の合成を抑制する働きをもつと考えられている。

マイクロアレイ
一度に膨大な数のDNAやたんぱく質を網羅的に検査することができる解析技術。

未分化細胞マーカー
未分化なES細胞iPS細胞において特異的に発現する遺伝子。これらの遺伝子が発現していることは、細胞が未分化状態であることの指標となる。逆に神経、筋肉、血液といった分化した細胞にもそれぞれ分化細胞マーカーが存在する。

無血清培地(serum-free medium)
血清を含まない培地。一般的な細胞培養の際には、増殖因子などの供給のためにウシなど大動物に由来する血清がよく使用されるが、どのような成分が含まれているかが不明である。

mRNA
メッセンジャーRNA。DNAの持っている遺伝情報を転写して、たんぱく質を作るアミノ酸の塩基配列を規定するRNA。

Mycファミリー(Mycのファミリー遺伝子)
EB(embryoid body)とも言われ、ES 細胞やiPS 細胞などを浮遊培養すると形成されるボール状の細胞塊。この状態で2 週間程度培養すると、様々な細胞種への分化が観察される。胚葉帯の観察は細胞の分化多能性を調べ る一般的な方法の一つである。遺伝子ファミリーは、塩基配列の相同性が高い遺伝子群の総称。進化過程で重複してできた遺伝子と考えられている。Myc遺伝子は、核内DNAに結合して働く転写因子として知られ、がんを誘発する遺伝子のひとつで、ヒトでは、c-Myc の他にL-Myc,N-Mycが知られている。

メガヌクレアーゼ
制限酵素の一つ。生きた細胞でゲノム中の特定の場所を切断するために用いられる。

免疫原生
ある物質が生体内で免疫反応を引き起こす性質のこと。

免疫染色
特定のタンパク質を認識する抗体を用いて、そのタンパク質が存在する場所に色を付ける方法。

免疫不全動物
免疫機能が低下している動物。このような動物は異種の細胞を移植しても拒絶反応を起こさずに体内に生着するため、動物実験に用いられる。ヒトの細胞を免疫不全動物に移植し、動物の体内でヒト細胞の機能等を研究することを可能にしている。



[ ら ]

ラミニン
細胞を接着させるために重要なタンパク質。上皮細胞や筋細胞、血管内皮細胞など様々な細胞で分泌合成されている。様々なタイプのラミニンがあり、細胞の種類によって作られているラミニンは異なる。

ランダムインテグレーション
外来遺伝子が染色体上の不特定な位置に導入されることを示す言葉。

ライセンス許諾
企業などが、特許権が認められている発明を利用する場合、その発明の利用許諾を特許権者より受ける必要があります。これをライセンス許諾と言います。 出願中の発明に関しても、同様にライセンス許諾を受けることができます。 今回成立した特許に関しては、iPSアカデミアジャパン株式会社がライセンス許諾を行っています。

リアルタイム定量PCR
PCR法によって増やしたDNAの量を、蛍光色素を使って経時的に測定し、DNAを定量する方法。

リコンビナント
遺伝子組換え技術によって人工的に作製されたタンパク質のこと。印をつけることで他のタンパク質と容易に見分けることが出来るようになる。

リプログラミング
分化した体細胞の核がリセットされ受精卵のような発生初期の細胞核の状態に戻り、多能性幹細胞などに変化すること。

リボソーム
あらゆる生物に存在する、細胞内でのタンパク質生合成の場。主にRNA(リボソームRNA)とタンパク質(リボソームタンパク質)から構成されている。

Restホモ欠失ES細胞
正常では2つ存在するRest遺伝子の機能を2つとも人為的に破壊したES細胞

レトロウイルス
RNAを遺伝情報としてもっており、かつ逆転写酵素をもっているタイプのウイルスの総称。このウイルスに目的の遺伝子を組み込むことで遺伝子の導入ができることから、遺伝子研究で広く使われている。iPS細胞を作るときにも使われていた。

レトロウイルス・ベクター
ウイルス由来のベクターは、遺伝子導入効率の高さから盛んに開発されてきた。目的遺伝子をウイルスに組み込み、細胞に感染させることにより遺伝子を導入する。レトロウイルス・ベクターは、このウイルスベクターの1種類として確立されたもので、宿主の細胞に感染したあと、宿主のDNAのなかに入り込み、自らのウイルスを増殖させる性質を利用するものである。



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