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主任研究者
Principal Investigator

臨床応用研究部門 川口 義弥 教授

川口 義弥 M.D., Ph.D

■ 連絡先
kawaguchi-g*cira.kyoto-u.ac.jp
お手数ですがメール送信の際*を@に変えてください。

研究概要

ES細胞、iPS細胞の登場以降、多くの研究者が糖尿病に対する再生医療としての膵内分泌細胞誘導に挑んできましたが、未だ機能的膵島作成の成功には至っておりません。私たちの研究室では、脊椎動物の進化に関する考察もふまえた膵臓形成に関する発生学的知見のみならず、異所性膵形成などの先天異常や疾患など"実際に生体で起こっている現象から学び、それを応用する"というコンセプトでこの課題に挑みたいと考えています。 私たちはこれまで主に遺伝子改変マウスを用いた膵発生研究を通じて以下のことを明らかにしてきました。

1. マウスの胎児期の未分化な内胚葉上皮が十二指腸・胆管・膵臓へと分化するときに、転写因子ptf1aが膵臓への運命決定遺伝子として働く。

2. その際にはptf1a発現量による制御を通して膵臓へ分化が決められている。

3. 様々な細胞の分化過程で働くNotchシグナリングの主要な担い手であるHes1をノックアウトすると、本来とは異なる場所に膵臓が形成される(異所性膵形成)。Hes1はptf1aの発現量を減少させるように働いており、未知のptf1a誘導シグナルとのバランスで最終的に決定されたptf1a発現量がある閾値に達した部分だけが膵臓になる。

4. マウスの胎児期の膵臓のSox9陽性細胞はすべての種類の膵細胞へと分化できるが、出生後1週間頃の膵島形成期を境として内分泌細胞への分化能力を喪失する。


上記課題の達成には、引き続き膵発生研究を押し進めつつ、iPS細胞を用いた誘導実験の過程で得られる新たな知見を膵発生実験で確認するという作業を積み重ねることによって、最終的には膵発生機構の全容を再現することが必要と考えています。

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