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2012年5月14日

iPS細胞関する米国特許3件目が成立

山中伸弥教授らのグループによるiPS細胞の製造方法と分化誘導方法に関する特許が、本年3月6日に米国で成立しました。これは、昨年の特許2件取得に引き続き、京都大学が米国で保有する3件目のiPS細胞関連特許となります。

今回成立した特許(出願番号 12/656,907;特許番号 8,129,187)は、4つの遺伝子(Oct3/4, Klf4, Sox2, c-Myc)または3つの遺伝子(Oct3/4, Klf4, Sox2)を、レトロウイルスベクターで皮膚細胞などの体細胞に導入し、iPS細胞を作製し分化誘導をする、分化細胞の作製方法に関するものです。

上記の方法で作製された分化細胞を使用し、販売する行為にも特許権利範囲に含まれます。新しい薬を開発するために研究開発を上記の方法を用いて行う企業は、この特許のライセンス許諾を受けることが必要になり、企業のiPS細胞を用いた創薬の研究開発に活発な米国市場においては影響が大きいものと考えられます。一方、レトロウイルスベクターを使用する方法ですから、細胞移植などの再生医療に関する研究開発には影響は小さいと考えられます。

京都大学は、この特許の成立により、多くの企業が安心して米国でiPS細胞を使って薬剤の研究開発に取り組む環境作りに貢献できます。

参考: http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/faq/faq2_3.html

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