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2011年3月17日

山中伸弥所長がアルバニー・メディカル・センター賞受賞

アルバニー・メディカル・センター(米国ニューヨーク州)は16日、人工多能性幹細胞(induced pluripotent stem cells: iPS細胞)の樹立に世界で初めて成功した山中伸弥iPS細胞研究所長にアルバニー・メディカル・センター医学・生物医学研究賞を贈ると発表しました。今回の受賞は、エレーヌ・フックス教授(ロック・フェラー大学)およびジェームズ・トムソン教授(ウィスコンシン大学)との共同受賞です。

山中教授およびトムソン教授は、ヒトの体細胞を初期化する方法を発見し、2007年にヒトiPS細胞の樹立に成功したと同時に発表しました。今回の受賞理由は、iPS細胞が、胚性幹細胞(Embryonic Stem Cell)に代わる新しいアプローチとして幹細胞研究の促進に大きく貢献したことが評価されたことによるものです。

山中教授は2006年に世界で初めてマウスiPS細胞の樹立に成功したと発表しました。iPS細胞の樹立成功は、基礎生物学研究に変革をもたらし、様々な疾患の病態解明や新しい幹細胞治療の開発など再生医学の新たな道を切り拓きました。

トムソン教授は、1995年に霊長類からES細胞を樹立し、1998年には世界で初めてヒトES細胞の樹立に成功しています。幹細胞研究分野を牽引する世界的権威の一人です。

フックス教授は、幹細胞生物学分野における第一人者で、皮膚や毛髪が一種類の皮膚幹細胞から発生することを発見しました。また、皮膚幹細胞が皮膚や毛髪を作り出すメカニズムや、傷が癒える仕組みを解明し、がんなどの皮膚病の遺伝的基盤に関する研究に取り組んでいます。

同センターは1982年に設立されました。アルバニー・メディカル・センター病院、アルバニー医科大学、アルバニー・メディカル・センター財団から構成されています。同賞は、2000年に創設され、毎年医学分野で優れた業績を残した科学者に贈られます。

Albany Medical Centerホームページ

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