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2012年9月3日

星野利彦教授が着任しました。

9月1日付けで、星野利彦前内閣官房内閣参事官(文部科学省科学技術・学術政策局付併任)が、基盤技術研究部門教授兼所長補佐として着任しました。  星野教授は、これまで文部科学省や内閣官房において、府省庁の枠を超えた科学技術分野における大規模国家プロジェクトの企画立案や運営に携わってきた実務経験を活かして、iPS細胞研究の推進やiPS細胞による再生医療を日本発で実現するための戦略を検討します。また、関係府省庁や産業界との連携を図り、オールジャパンの推進体制を構築していきます。

【星野教授のコメント】
 再生医療・創薬への応用が期待されるiPS細胞。将来、iPS細胞を用いた細胞治療により難病、生活習慣病等の根治が可能になるかもしれません。こうしたiPS細胞に寄せられる人々の期待や希望に応え、日本発のライフイノベーションを実現するためには、多くの叡智を結集してiPS細胞研究をより効果的に推進していくための体制をしっかりと作り上げていくことが不可欠です。研究者が切磋琢磨しあってその能力を如何なく発揮し最大限の成果を生み出すには、研究しやすい環境づくりや研究を支援する人材を育てていくことも大切です。こうした体制づくりや環境づくり、人づくりは、短期間で容易にできるものではありません。長期的な視点からiPS細胞研究の目指すビジョンをしっかり発信し、具体的な研究の進捗状況を見据えつつ、制度の見直しをしながら構築していく必要があります。また、知的資産の確保もiPS細胞研究を推進させ、再生医療や創薬へと円滑に実用化していくための重要な要素です。

 特に、長期的なビジョンのもとで確固たる継続的な研究活動基盤が整備されていてこそ、体制づくりや環境づくり、人づくりの弛まざる努力が実り、計画的な知的資産の確保が行われていきます。こうした基盤の上で、様々な競争的資金で取り組まれる3〜5年の短期・中期のプロジェクトの成果が有機的に連携し、更なる大きな成果へと結びつき、日本発の知的資産が人類全体の資産として活用されていく可能性が広がります。  私の使命は、iPS細胞による再生医療・創薬をCiRA発で実現することを目指し、十年先を見通した長期ビジョンを持ってiPS細胞研究の推進戦略を検討することです。同時に、知的資産の確保を図りつつ、研究推進に関わる制度的な壁を乗り越えることに努力を払いながら、研究基盤の整備に取り組みます。関係府省庁や産業界とのオールジャパンの連携協力を進め、iPS細胞研究の成果を社会に還元する土台を築いていきます。

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