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2014年3月6日

【開催報告】CiRA一般の方対象シンポジウム2014 「ここまできたiPS細胞研究」

CiRA一般の方対象シンポジウム2014「ここまできたiPS細胞研究」を開催しました。

3月2日(日)、京都大学iPS細胞研究所が主催する一般の方対象シンポジウムが、大阪ビジネスパーク円形ホール(大阪市中央区)にて開催されました。予報では雨が降る可能性もありましたが、約390名の参加者が会場にお越しくださいました。また、このイベントはウェブ上でも配信しました。

FIRSTプログラムの最終年度を飾る今回は、CiRAの山中伸弥所長と櫻井英俊講師、妻木範行教授の3名が講演を行い、司会は関根友実さんが務めました。

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会場の様子

まずは冒頭に山中所長から、FIRSTプログラムについての簡単な紹介と、iPS細胞研究の現状について講演しました。特に昨年の夏に厚生労働省から承認された加齢黄斑変性の臨床研究に続いて、CiRAではパーキンソン病の治療を目指した研究が進み、臨床研究へと進もうとしていることを紹介しました。続いて櫻井講師が難治性筋疾患の治療法開発について、患者さん由来のiPS細胞を用いて、薬の候補を見つけるためのモデルができたことを紹介しました。最後には妻木教授が軟骨の再生について、iPS細胞を使わずに皮膚細胞を軟骨細胞へと変化させた成果を報告する一方で、将来の治療を考えた時にはiPS細胞ストックを利用した方が時間的・費用的な面で有利であり、現在はその方向でも研究を進めていると話しました。

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講演する山中所長

シンポジウムの後半は、参加者からの事前に寄せられた質問や会場に来られた方々からの質問に対して、山中所長・妻木教授・櫻井講師が回答しました。参加者からは「パーキンソン病の臨床研究はいつ頃始まるのか?」「iPS細胞のバンクを国際的に協力してつくると聞いたがどのようにするのか?」「iPS細胞研究者になりたい場合、どのような進路をとればよいのか?」など、様々な質問が寄せられました。時間がなくなるまで多くの方が手を上げて質問をし、最後まで大いに盛り上がりました。この質問コーナーの内容については後日ウェブ上で公開予定です。


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参加者からの質問に答える櫻井講師

本シンポジウムの講演動画は、後日CiRAホームページで公開する予定です。
また、来年度以降も同様のイベントを開催してまいります。
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