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2015年3月21日

第14回日本再生医療学会レポート

2015年3月19日(木)〜3月21日(土)の間、横浜市のパシフィコ横浜にて第14回日本再生医療学会総会が開催されました。「究極の再生医療」と題されたこの学会にはCiRAの研究者も多く参加し、最新の研究情報を共有しました。

一日目は世界で初めてiPS細胞を利用した移植手術を行った理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーや、パーキンソン病の分野での医療応用を目指すCiRAの高橋淳教授などが講演を行いました。また、疾患特異的iPS細胞を使った疾患メカニズムを調べる研究についてのシンポジウムも開催され、CiRAからは戸口田淳也教授、井上治久教授、齋藤潤准教授が最新の研究状況を紹介しました。

二日目には山中伸弥所長が基調講演を行い、CiRAで行われているiPS細胞を使った再生医療研究を紹介するとともに、長期的ビジョンとして2030年までの目標を立てていることを話しました。午後は八代嘉美准教授が座長の1人を務めるシンポジウム「再生医療と社会とのコミュニケーション」が開催され、今後再生医療を実現するに向けて必要なコミュニケーションについて議論がなされました。他にもCiRAの研究者が様々な演題で発表を行いました。今年にも臨床研究を開始すると報道されている高橋淳研究室からも多数発表があり、発表会場には記者が取材に来ていました。

今回の再生医療学会で感じたキーワードは「横串」でした。本学会で発表された内容は、再生医療のための医学的な発表はもちろんのこと、細胞や生命の性質に迫る基礎研究に近いもの、実用化に向けた法律に関する話題、社会とのコミュニケーションなど、内容は多岐に渡りました。再生医療をスムーズに実現するため、様々な研究分野が分野横断的に協力するとともに、企業との連携も必要です。今回の学会が「横串」となって様々な分野を繋ぎ、再生医療が本格的な実現に向けて、加速度を増している様子が伺えました。

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第14回 日本再生医療学会の会場となったパシフィコ横浜


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発表の重圧から開放された高橋淳研究室のメンバー
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