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所長挨拶
Message from the Director

江藤 浩之

京都大学iPS細胞研究所
所長 江藤 浩之

京都大学iPS細胞研究所
所長 江藤 浩之

京都大学iPS細胞研究所(CiRA)は、「iPS細胞の医療応用」という使命のもと、研究所設立以来、iPS細胞研究の基礎から応用までを一体的に推進してまいりました。これまで多くの皆さまのご支援により、iPS細胞技術は着実な進展を遂げ、医療や生命科学の新たな可能性を切り拓いています。

CiRAでは、2030年に向けて以下の4つの目標を掲げ、研究所一丸となって研究活動に取り組んでいます。


CiRA 2030年までの目標
CiRA 2030年までの目標
1. iPS細胞ストックを柱とした
再生医療の普及
2. iPS細胞による
個別化医薬の実現と難病の創薬
3. iPS細胞を利用した
新たな生命科学と医療の開拓
4. 日本最高レベルの
研究支援体制と研究環境の整備

設立当初の大きな目標であった臨床用iPS細胞の樹立はすでに達成され、現在では、さまざまな疾患に対してiPS細胞を用いた細胞治療の研究・開発が進められています。本年3月には、パーキンソン病の治療を目的としたiPS細胞由来の細胞製剤について、厚生労働省より条件及び期限付きの製造販売が承認され、iPS細胞研究の成果が実際の医療として社会に届けられる段階に到達しました。これは、CiRAの研究の歩みを象徴する重要な成果の一つです。あわせて、疾患iPS細胞を用いた病態解明や創薬研究も着実に進展しています。

一方で、iPS細胞技術を、より多くの人々にとって安全で信頼性の高い医療として届けるためには、さらなる基礎研究と技術革新が不可欠です。第一世代のiPS細胞研究で得られた知見を基盤に、高機能な第二世代、第三世代のiPS細胞の創出を目指すことは、CiRAに課せられた次の重要な使命です。京都大学iPS細胞研究財団をはじめとする関係機関や産業界とも緊密に連携し、基礎研究の成果を着実に社会へと橋渡ししてまいります。

また、iPS細胞技術は再生医療にとどまらず、発生や老化のメカニズム解明、オルガノイド研究、細胞間・組織間相互作用の解析など、生命科学の新たな研究領域を切り拓く原動力となっています。CiRAは、iPS細胞を軸に、生命現象の本質に迫る研究にも積極的に挑戦していきます。

2026年4月より、CiRAは新たな研究体制のもとで次のステージへと歩みを進めます。組織再編を通じて研究分野間の連携を一層強化し、基礎から臨床、さらには社会実装までを見据えた研究推進体制を構築することで、変化の激しい研究環境に柔軟かつ迅速に対応してまいります。

「患者さんに1日でも早くiPS細胞を用いた治療を届ける」という強い信念を胸に、研究所の使命を果たすべく、所員一同、研究・支援活動に全力で取り組んでまいります。今後とも、皆さまの温かいご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

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