CiRAについて
About CiRA

CiRAについて
About CiRA

Home › CiRAについて › 所長挨拶

所長挨拶
Message from the Director

所長挨拶

京都大学 iPS細胞研究所
所長 山中 伸弥

京都大学 iPS細胞研究所
所長 山中 伸弥

京都大学iPS細胞研究所は、2020年度に設立10周年を迎えました。2010年の開所時に「iPS細胞の医療応用」という使命を掲げ、これを念頭に以下の4つの目標を達成することを目指して、研究所一丸となって研究に取り組んでおります。


CiRA 2030年までの目標
CiRA 2030年までの目標
1. iPS細胞ストックを柱とした
再生医療の普及
2. iPS細胞による
個別化医薬の実現と難病の創薬
3. iPS細胞を利用した
新たな生命科学と医療の開拓
4. 日本最高レベルの
研究支援体制と研究環境の整備

2020年4月に、私が理事長を兼務する公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団が活動を開始しました。これに際し、CiRAの職員の一部が移籍し、活動資金としてiPS細胞研究基金の一部が移管されました。また、再生医療用iPS細胞ストック事業もCiRAから財団に引き継がれました。患者さんに最適なiPS細胞技術を届けられるよう、CiRAはiPS細胞研究財団と協力して研究開発を進めています。

世界中が新型コロナウイルスに対峙するなかで、私たちも新型コロナウイルスに対する研究を開始しました。新型コロナウイルスに感染し、軽症、中等症、もしくは重症となった後に回復された患者さんからiPS細胞を樹立しました。このiPS細胞から分化誘導させた肺組織の細胞や、ACE2遺伝子を強制発現させた未分化iPS細胞において、新型コロナウイルスが効率よく感染することを確認しています。2021年3月には、iPS細胞研究財団と連携し、このiPS細胞を外部の研究機関への提供の受付を開始しました。より多くの研究者に利用いただくことにより、新型コロナウイルス感染症の収束に少しでも貢献できればと考えています。

2020年度には、CiRA設立から10周年の節目として、記念式典や国際シンポジウム等の開催も計画していました。しかし、新型コロナウイルスのパンデミックにより、私たちの研究所でも感染拡大防止対策を行い、記念イベントの中止や研究活動を制限せざるを得ませんでした。当初の予定から5ヶ月遅れとなりましたが、感染防止策をとり2020年9月から京都大学総合博物館にてCiRA10周年記念特別展を開催しました。事前予約制を導入した入場制限を行い、のべ1300名の方にご来場いただきました。また、10周年記念サイトの開設や、特別展や研究等に関する様々な動画を制作・公開し、多くの方にご覧いただくことができました。皆様からの応援に改めて感謝申し上げます。

現在も新型コロナウイルスの影響が続いていますが、今後も患者さんに一日でも早くiPS細胞技術を届けるという強い信念を持って、研究活動に邁進してまいります。

-2021年3月

go top