
iPS細胞研究基金
iPS Cell Research Fund
iPS細胞研究基金
iPS Cell Research Fund
ご寄付の使い道
How we utilize your gift

オープンラボでの研究の様子

培養室で細胞を観察する様子
-
医療応用や革新的研究の支援
iPS細胞を用いた再生医療や創薬などの新しい医療を患者さんにお届けするための応用研究に加えて、革新的な基礎研究、萌芽的な研究などを積極的に支援します。
-
優秀な研究者・研究支援者の確保
次世代を担う優秀な研究者を積極的に登用するほか、研究所を支える優秀な研究支援スタッフの雇用安定を目指します。
-
知的財産(特許)の確保と維持
iPS細胞技術等を活用した基礎研究や応用研究に関する特許を
確保し、非営利研究機関には無償で提供します。 -
研究支援体制、研究環境改善の取組み、
情報発信・普及活動研究所教職員の育成、設備の維持、リスク管理、広報・基金活動などの財源として、大切に活用します。

研究の様子

培養室で細胞を観察する様子
2023年度iPS細胞研究基金収支報告について
2023年度も多くの方々から温かいご支援を賜りましたこと、心から感謝申し上げます。また、数多くの寄付者の方に当基金の周知広報にもご協力いただき、ご支援の輪を拡げていただきました。
皆様からのご寄付は研究費や研究支援経費に活用させていただき、2023年度も多くの研究成果をあげることができました。主な成果としては、iPS細胞から難病である多発性嚢胞腎の病態モデルを作成することに成功し、そのモデルを活用して治療薬候補の物質を見出しました。また、ナイーブ型ヒト多能性幹細胞(受精卵に近い発生初期のヒトiPS細胞)を用いてヒト初期発生を再現することに成功しました。これらの知見が新たな治療法や薬の開発に貢献することが期待されます。
iPS細胞を用いた臨床試験としては、CiRA の研究成果を活用し、すでにパーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、家族性アルツハイマー病、卵巣がん、血小板減少症などで実施されていますが、2023年度新たに多発性嚢胞腎の臨床試験が開始されました。また、米国でもCiRAの研究成果を活用したパーキンソン病治験の開始が発表されました。
また、2023年度より「修学支援奨学金」※を設け、優秀な博士課程学生が修学・研究に専念できるよう経済支援を行うなど若手研究者の人材育成にも注力しています。
このほか、新しい研究室を立ち上げる際のスタートアップ支援、研究所の国際化推進、知的財産の確保・維持等にも寄付金を活用させていただいております。
国からの研究費の多くが期限付きで不安定な中、iPS細胞の実用化に向けて研究を推進し続けられるよう、皆様からのご支援は長期にわたり大切に使わせていただきます。
今後も、革新的な基礎研究をさらに進めていく環境を整え、患者さんや周りで支えておられる方々に、1日も早くiPS細胞技術の臨床への応用を目指し、教職員一同、力を合わせ研究活動に全力を尽くします。皆様の温かいご支援に、重ねて心から御礼を申し上げます。
※授業料の学資に充てるための給付型奨学金
京都大学iPS細胞研究所(CiRA)
所長 髙橋 淳
教職員一同
2023年度収支報告
(2023年4月1日~2024年3月31日)
上記のほか、現物資産による寄付もございました。
(金額は取得時評価額を記載) 上記のほか、現物資産による寄付もございました。
(金額は取得時評価額を記載) |
※受け入れた寄付金額に応じて、京都大学全体の運営に係る経費へ充当され、iPS細胞研究基金を含む京都大学基金の維持・管理、CiRAを含む全学の環境整備等に使われます。 |