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2017年5月25日

第3研究棟の竣工式を開催しました

(左から)テープカットをする山下晃正京都府副知事、門川大作京都市長、山下治文部科学省文教施設企画部長、山中伸弥所長、山極壽一京都大学総長、湊長博京都大学理事・副学長

5月22日(月)にCiRA第3研究棟の竣工式を開催しました。省庁関係者、建築に携わった方々、iPS細胞研究基金にご寄付をくださった方々、学内関係者など約100名を超える方々にご列席いただきました。

夏のような日差しの中、2月に完成した新研究棟の前で、山下治文部科学省文教施設企画部長、山下晃正京都府副知事、門川大作京都市長、山極壽一京都大学総長、湊長博京都大学理事・副学長、山中伸弥所長によるテープカットが行われました。その後、招待者に第3研究棟をご覧いただきました。

第3研究棟の特徴としては、医療に使用可能なiPS細胞を作製する細胞調製施設FiT(Facility for iPS Cell Therapy)が設置されていることです。このFiTには、8つの細胞調製室、1つの細胞保存室、作った細胞の汚染検査や核型解析などの検査をシームレスに行える検査室があり、2010年に竣工した本館に作られた細胞調製施設よりも設備が充実しています。また、3階、4階、5階にはオープンラボや培養室も設置されており、本館と渡り廊下でつながっています。

CiRAでは、再生医療用iPS細胞ストックプロジェクトを進めており、iPS細胞など医療で使用する細胞をFiTで作製します。iPS細胞ストックプロジェクトでは、細胞移植において、免疫拒絶が低いと考えられる細胞の型を持つ健康なボランティアの方の血液や皮膚の細胞からiPS細胞を作製し、保存しています。あらかじめ品質評価したiPS細胞を保存し、医療に使用可能なiPS細胞を医療・研究機関、企業等に迅速に提供することができます。

山中所長は、「これだけ広い細胞調製施設が設置されています。iPS細胞を使った医療応用を推進していきたいと思います。また、オープンラボや培養室などの研究スペースも備えていますので、20年後、30年後を見据えた基礎研究も始めたいと考えています」と抱負を述べました。

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