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主任研究者
Principal Investigators

臨床応用研究部門 江藤 浩之 教授

江藤 浩之 写真
江藤 浩之 M.D., Ph.D.
研究概要

1825年の英国Blundelによって成功した全血輸血治療は、1900年のABO型の発見(Landsteiner)以降、献血システムの発展を経て、赤血球、血小板の成分輸血治療方法の確立へとつながってきました。200年間を経て、2023年の現在、若年献血者の減少と高齢者人口(つまり輸血が必要な層)の増加が先進国全般の共通問題として理解されるようになり、50年先までを見据えた新たな輸血製剤の供給方法が重要となっています。

本研究室は、ヒトiPS細胞を材料とした赤血球、血小板製剤の開発研究を基礎から臨床までをシームレスに行うための環境を整え、大学院教育では、造血システム全般、血小板産生前駆細胞の巨核球の段階的分化成熟機構、赤血球産生の基盤となる赤芽球からの脱核メカニズム解明を目指しています。こうした詳細な分子機序の解明を通じて、私たちはヒトiPS細胞から効率よく血液細胞を誘導する培養槽の開発、および、次世代の輸血製剤の提案(遺伝子操作したiPS血小板)の実現を目指した研究・開発を進めます。2019年に開始された世界初の血小板輸血不応症の被験者様への自家iPS血小板の輸血臨床研究が終了し、次世代iPS血小板およびiPS赤血球の開発に移行しつつあります。

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