研究活動
Research Activities
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主任研究者
Principal Investigators
未来生命科学開拓部門 中川 誠人 講師
中川 誠人 Ph.D.
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- 連絡先:nakagawa-g*cira.kyoto-u.ac.jp
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研究概要
iPS細胞は、体細胞に特定の転写因子を導入することで初期化(リプログラミング)され、多様な細胞へ分化可能な多能性幹細胞です。従来、Sox2、Oct3/4、Klf4、c-Mycの4因子(山中因子)による初期化法が確立されてきました。
我々は、リプログラミング機構の解明を通じて、細胞の可塑性の本質に迫ることを目的とした基礎研究を推進しています。特にMYCファミリーに着目し、c-MYCの代替として安全性の高いMYCL(L-MYC)を同定し、iPS細胞樹立の効率と品質を両立する手法を確立してきました。
近年では、ウイルスを用いない合成mRNAによる初期化法の開発を進め、血液由来細胞(PBMC)から高効率にiPS細胞を樹立する技術を確立しました。さらに、p53経路制御因子であるMDM4を活用することで、初期化効率の向上と細胞生存性の改善を実現しています。
また、バーコード技術とシングルセル解析を組み合わせることで、初期化過程における細胞運命決定のダイナミクスを解析し、「成功する細胞」と「失敗する細胞」を早期に分岐させる分子基盤の解明に取り組んでいます。
これらの研究は、iPS細胞の品質向上や製造技術の高度化に直結するだけでなく、再生医療、創薬、個別化医療への応用を加速させる基盤となります。将来的には、個々人のiPS細胞とオミクス情報を統合したデータ駆動型医療の実現を目指しています。
