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2023年7月5日

寄付者と研究者をつなぐ架け橋

森 杏香さん

森杏香さんは、京都大学医学研究科事務部を経て、現在はCiRA基金室で、iPS細胞研究基金への寄付募集の活動や寄付者の方との連絡窓口を担っています。CiRAの研究活動の基盤を支える、いわば縁の下の力持ち。寄付者の方からのお声を直接聞く立場ならではのやりがいや心がまえがありました。

 基金室の一員として、基金についてのお問い合わせ対応や、寄付者の方へのご連絡などの業務を担当しています。お問い合わせには、お電話で対応させていただくことが多いのですが、その際は「初心を忘れず、丁寧に説明をする」ことを第一に心がけています。

 着任した当初はiPS細胞研究について知識が浅い部分がありました。また基金業務を担当するのも初めてでした。当時の自分が感じた疑問や不明点を心に留めたうえで、お問い合わせいただいた方に伝わるような説明を心がけています。

 寄付者の方と直接お話できる点に非常にやりがいを感じていて、ご寄付に至った経緯や研究への期待や思いを日々受け取っています。近しい方をご病気で亡くしてしまい、同じように悲しい思いをする人が少しでも減ってほしいという思いや、お医者様だった方が、今はまだ治療方法がない病気に対してこれからの医療に期待を寄せてくださっているなど、寄付に至った経緯はさまざまです。このようなお声をいただくと、私もCiRAの一員として最先端医療の実現に関わっていると実感し身が引き締まる思いです。

 国からの研究資金のほとんどが期限付きであるため、CiRAがiPS細胞の実用化に向けて安定して研究を推進していけるのは、ひとえに皆様からのご支援のおかげであり、大変感謝しております。数ある基金の中からCiRAに期待を寄せていただいたご支援を、まだ治療方法がない病気やケガの研究を推進するために大切に活用させていただきたいと思います。

 基金室に配属されたのが、1年半ほど前。基金室の一員として、まだまだやりたいことがたくさんあります。これまでは新型コロナウイルス感染症拡大の影響で寄付者の方と直接お話する機会があまりありませんでしたが、CiRA研究者の講演会、基金の具体的な使用用途や研究の進捗状況について直接ご報告できるようなイベントなどにも携わることができたらと思っています。

(取材・執筆:株式会社センターグローブ)

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