3月1日付けで、堀田秋津前オンタリオ・ヒトiPS細胞研究所研究員（31歳）が、物質-細胞統合システム拠点iPS細胞研究センター（CiRA：山中伸弥センター長）の特定拠点助教に主任研究者として就任しました。堀田助教の着任により、CiRAの主任研究者は1８名になりました。

堀田助教は、2001年に名古屋大学工学部化学・生物工学科を卒業し、その後、同大学工学研究科（生物機能工学専攻）で修士課程・博士課程を修了し、2006年に工学博士を取得しています。その後、カナダのトロント小児病院発生・幹細胞部門博士研究員に着任し、2008年からはカナダのオンタリオ・ヒトiPS細胞研究所の研究員を兼任していました。

堀田助教は、これまで、遺伝子の導入技術や発現制御技術を駆使し、分化多能性を獲得したiPS細胞をより確実に、より再現性良く選別する方法について研究してきました。CiRAではこれまでの経験を活かし、安全なiPS細胞の選別法・作出法を模索すると共に、iPS細胞を用いた新しい遺伝子治療法を開発することを目指します。