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2010年3月25日

第9回日本再生医療学会総会レポート

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2010年3月18, 19日の二日間、広島国際会議場にて日本再生医療学会総会が開催され、CiRAからも多数の研究者が参加し、最新の研究成果の報告を行いました。

日本再生医療学会は、前身の細胞療法研究会を下に2001年に発足した比較的新しい学会ですが、「再生医療」の実現を目指して基礎から応用までの様々な分野の研究テーマを包含しており、幹細胞研究に関する日本の中心的な学会の一つになっています。

今回の総会から「SHINYA YAMANAKAレクチャー」という山中伸弥センター長の名前を冠した講演の時間が設けられ、今回は山中センター長が最新の研究報告を行いました。この「レクチャー」は、毎回山中センター長が講演するわけではありませんが、特別講演の一つとして今後も毎回開催される予定です。

今回の講演の中で、山中センター長は腫瘍形成の起こらない安全なiPS細胞の樹立方法の研究や安全なiPS細胞を選びだす技術への取り組みについて報告しました。

この中で、同じ方法で作ったiPS細胞でも腫瘍形成能の高い細胞株と低い細胞株が見られることがあることを示しましたが、同時にこの違いの原因が不明であることにも触れ、この原因解明を今後の大きな課題のひとつとして挙げました。また、治療に用いることを想定したiPS細胞バンクを将来設立したいと話しました。

本総会では、他にもシンポジウムが9セッション、口頭発表が約170演題、ポスター発表が約200演題あり、1,700名を超える参加者によって活発な議論が繰り広げられました。

次回の第10回総会(http://www.aeplan.co.jp/jsrm2011/)は、2011年3月に東京で開催される予定です。

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