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2011年6月1日

新CiRA主任研究者 妻木範行教授と川口義弥教授が着任

6月1日付けで、妻木範行前大阪大学大学院医学系研究科独立准教授と川口義弥前京都大学大学院医学研究科講師が、iPS細胞研究所(CiRA)の教授に主任研究者として就任しました。


tsumaki.jpg妻木教授は、大阪大学医学部卒業後、同医学部附属病院、大阪警察病院などで整形外科医として勤務し、また大阪大学、米国NIH(National Institute of Health)で軟骨および骨の形成・分化に関する基礎研究を行ってきました。近年は、細胞リプログラミング(初期化)技術を導入し、iPS細胞を介さずに、皮膚細胞から軟骨細胞を直接作製する研究を行っています。CiRAでは、増殖分化機構研究部門の主任研究者として、直接誘導技術とともに、iPS細胞を軟骨細胞に分化させる技術を確立し、難治性軟骨疾患の患者さんから作製したヒト軟骨疾患モデルの研究と再生医療に向けた研究を進めます。




kawaguchi.jpg川口教授は、京都大学医学部卒業後、同医学部附属病院などで肝臓、胆道、膵臓の移植外科医として診療を行いながら、京都大学や米国バンダービルト大学細胞生物学教室などで、膵臓形成メカニズムの研究を含む様々な研究を行ってきました。CiRAでは、臨床応用研究部門の主任研究者として、iPS細胞を用いた膵内分泌細胞の誘導に取り組みます。そして、脊椎動物の進化に関する考察も鑑み、哺乳類の膵臓発生の仕組みの解明を更に推し進めつつ、「実際にヒト糖尿病治療に使用できる膵臓をつくる」ことを目指します。




【妻木教授 コメント】

「軟骨発生・分化の制御機構解析の知見に、最先端のiPS細胞リプログラミング技術を導入し、変形性関節症や骨系統疾患等における軟骨細胞の病態の解明と治療法の開発を目指します。」


【川口教授 コメント】
 「これまで肝胆膵・移植外科医として、「何がその患者さんにとっての最大幸福であるのか?」を考えて実行するのが責務と思い診療してきました。一方、ES細胞やiPS細胞の臨床応用を目指した取り組みの中で、多くの研究者が膵内分泌細胞の誘導に取り組んでいますが、未だ機能的な膵細胞の再生が実現されていません。少しでも可能性があり、実現すれば多数の患者さんの幸福につながるものであれば、勇気を持って粘り強くそれに挑戦しつづけるのが研究者の責務です。」

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