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2011年8月19日

新CiRA主任研究者 池谷真准教授、齊藤博英特任准教授、齋藤潤講師が着任

7月1日付けで、iPS細胞研究所(CiRA)の新主任研究者として、池谷真前京都大学再生医科学研究所研究員がCiRA准教授に、齋藤潤前CiRA助教が講師に、就任しました。また、同日付けで「山中-バルザン基金」研究者として就任した齊藤博英特任准教授も同様に、主任研究者として活動していきます。これで、CiRAの主任研究者は全部で25名となりました。


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池谷准教授は、京都大学理学部を卒業後、同大学大学院理学研究科で博士号を取得しました。その後、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターにてBMPシグナルと骨軟骨および腎臓発生に関する研究に従事し、熊本大学発生医学研究所准教授を経て、京都大学再生医科学研究所で研究員として間葉系幹細胞の研究を行ってきました。


CiRAでは、増殖分化機構研究部門に所属し、罹患者の細胞から作製した疾患特異的iPS細胞を用いて、骨・軟骨組織で発症する疾患の病態解明および治療薬の開発を行います。


【池谷准教授コメント】
これまでに培った発生生物学の知識を生かし、今後はヒトiPS細胞を用いて間葉系組織で発症する疾患の病態解明および創薬を目指した研究を進めていきたいと思います。


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齋藤潤講師は、京都大学医学部を卒業後、小児科医として、神戸市立中央市民病院、国立成育医療センター、静岡県立こども病院で小児救急・集中治療・免疫疾患の診療に従事してきました。また、医学博士を取得後、同大学医学部附属病院小児科で日本学術振興会特別研究員として、小児免疫不全症の遺伝子解析・遺伝子診断と、病因解明に関する研究や自然免疫系細胞の免疫応答に関する研究を行ってきました。


今後は、臨床応用研究部門の主任研究者として、小児難治性疾患の疾患特異的iPS細胞を用いた病態解析と治療法開発をテーマとした研究を行います。また、造血支持細胞、造血幹細胞の分化系の開発も行います。


【齋藤潤講師コメント】
小児疾患はまだまだ原因や治療法が不明のものが多く、一生にわたって苦しみが続くこともあります。小児科医として、自分たちの研究が一人でも多くの患者さんの笑顔につながるよう、全力で励みたいと思います。


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齊藤博英特任准教授は、東京大学工学部化学生命工学科を卒業後、RNAが生命起源で重要な役割を果たしたとするRNAワールド仮説に興味を持ち、ニューヨーク州立大学への留学を経て東京大学大学院工学系研究科にて工学博士を取得しました。その後、日本学術振興会特別研究員SPD等を経て、2010年から京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」の准教授に採用され、目的遺伝子の翻訳反応を制御する「人工RNAスイッチ」や、RNAとタンパク質から構築した「ナノ構造体」を活用した細胞機能制御に関する研究を進めてきました。


CiRAでは初期化機構研究部門に所属し、これまでに開発した人工RNAスイッチシステムを活用して、安全性及び純度の高い、iPS細胞から標的細胞への精密・動的な分化誘導技術を確立することを目指します。さらに、人工RNAを基盤とする新しい遺伝子発現制御技術を開発します。


【齊藤博英准教授コメント】
これまでに培ったRNAテクノロジーとiPS細胞技術を融合することで、真に役立つ新技術の開発を目指します。私は工学部出身で異分野からの参画ですが、CiRAでの恵まれた研究環境を最大限に生かし、頑張りたいと思います。

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