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2011年11月24日

皇太子殿下がCiRAをご視察されました

去る10月29日、皇太子殿下がCiRAをご訪問され、山中伸弥所長の案内により、研究所内をご視察されました。皇太子殿下が京都大学を訪れるのは初めてとのことです。

皇太子殿下は1階エントランスホールのギャラリー展示をご覧になり、常時展示されているパネルを使ってiPS細胞研究の概要を山中所長が紹介しました。次に、2階の細胞調製施設(FiT: Facility for iPS Cell Therapy)をご視察されました。担当の木村貴文教授がFiT管理室における24時間体制の監視体制について説明した後、細胞調製室内での作業をご覧になりました。

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5階オープンラボで心筋細胞をご覧になる殿下

続いて、3階では、遺伝子解析室をご視察され、山本拓也助教より最新の次世代シーケンサー(遺伝子解析機器)の詳しい説明を受けられ、現在の研究の進展や機器の進歩の速さに驚かれたご様子でした。

5階では、吉田善紀講師が用意したiPS細胞や心筋細胞を顕微鏡とモニターでご覧になりました。皇太子殿下は、細胞の中でも動いていない部分について質問され、細胞が入っているシャーレの位置を調整されるなどして、熱心にご覧になりました。

最後に、若手研究者3人と知財・契約担当者1人との懇談を行われました。皇太子殿下は、iPS細胞の臨床応用の問題点、特に腫瘍形成の課題についてご質問され、参加した研究者がiPS細胞の作製方法や細胞の由来によって腫瘍のできやすさに違いがあることなどを説明しました。また、iPS細胞特許についてもご関心を示され、日本特許庁から発行されたiPS細胞基本技術に関する特許証を興味深くご覧になりました。

皇太子殿下のご視察後、山中所長は記者団に対して、「研究の発展と研究者への身体のお気遣いをいただきました。今回のご訪問は大変光栄なことであり、研究を続けていく励みになりました」と述べました。

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