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2012年12月11日

ノーベル・ウィーク・レポート4

8日の午前中には、高橋和利講師(CiRA初期化機構研究部門)、ロバート・メーリー博士(グラッドストーン研究所・名誉所長/主任研究者)、ディーパック・スリバスタバ博士(グラッドストーン研究所心血管研究部門ディレクター/主任研究者)による記者会見がストックホルムのグランドホテル内で開かれました。3人の研究者は、山中伸弥所長が招待したゲストとして、10日の授賞式等に参加するためにスウェーデンに滞在しています。

高橋講師は、2000年に山中所長が奈良先端科学技術大学院大学にラボを構えた際の初めての学生の一人で、2006年に米国科学雑誌『Cell』に発表したマウスiPS細胞に関する論文の共著者でもあります。山中所長についての印象を尋ねられ、「12年前からの付き合いなので、親しい存在すぎてそのすごさがわかりませんが、僕にとっては唯一無二の、最高の指導教官です。ただ、弟子が良い成果を出して初めて良い教官といえるかと思うので、頑張りたい」と答えました。

山中所長が1990年代にグラッドストーン研究所に留学していた時の所長であるメーリー博士は、科学者として成功するための秘訣として、「VW(Vision and Work hard)」を教えたと紹介し、実際、山中所長は留学中に時間を惜しんで、「科学者としてのキャリアを積むため、あらゆる機会をとらえ何でも学ぼうとしていた」と振り返りました。

スリバスタバ博士は、iPS細胞を経ずに線維芽細胞から心筋細胞に直接分化させるダイレクト・リプログラミングに成功した研究者で、山中所長の同僚であり、友人でもあります。受賞決定後の深夜(サンフランシスコ時間)に山中所長から電話にて受賞を知らせる連絡が入ったエピソードを明かし、山中所長が10回以上も骨折しながらスポーツをあきらめずに続けているような粘り強さや勇気が科学者としても生かされているのではと語りました。

午後からは、山中所長は、在スウェーデン日本大使会主催のレセプションやストックホルム・コンサート・ホールで開かれたノーベル・コンサートに参加しました。

グランドホテル内で記者の質問に答える高橋和利講師



ディーパック・スリバスタバ博士(左)とロバート・メーリー博士

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