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2015年6月26日

ISSCR2015 レポート: CiRAの研究者が発表しました。

6月24日(水)〜27日(土)の4日間、国際幹細胞学会(ISSCR)がスウェーデンのストックホルムで開催されました。科学界では最高峰とされるノーベル賞の授賞式が行われるストックホルムでの開催であり、研究者にとっては他の会場とは違った独特の雰囲気を持った大会となったようです。

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ISSCR2015の会場となったストックホルムメッサ

大会の開会を告げるプレジデンシャルシンポジウムでは、この1年間会長(プレジデント)を務めたルドルフ・イエーニッシュ博士が、今回の大会では細胞や動物を使った研究のみならず、倫理や公共政策に関する発表もあると紹介しました。まだ数は少ないものの、これから幹細胞を使った治療が身近になるにともなって、より多くの研究発表が行われることでしょう。

ここ数年、ISSCRで発表される内容はかなり応用分野が多くなりました。以前は幹細胞そのものの性質や、どう細胞内の制御機構といった基礎的な研究が中心でしたが、実際に幹細胞から作り出した様々な細胞がどのように治療に使えるのかなど、臨床応用に近い発表が多く見られるようになりました。学会の会場でも治療への応用がいよいよ見えてきたという印象が強くなっています。

本学会では山中伸弥所長を始め多くのCiRA研究者が自身の最新の研究成果を発表しました。山中所長はオープニングシンポジウムの中で、「iPS細胞ストックプロジェクト」、「細胞の新しい選別方法」そして「パーキンソン病の再生医療に向けた取り組み」について紹介しました。いずれも大変注目の高い内容だったようで、山中所長の講演のあと、CiRAブースでそれぞれについて質問する人も見られました。

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最も広い会場で行われた山中教授の講演の様子

「細胞の新しい選別方法」については、吉田講師のグループの三木研究員が25日に詳細をポスター発表し、特に多くの研究者から注目されていました。本来1時間の発表時間ですが、たくさんの研究者が順番に説明を求め、大幅に時間を延長して解説せざるを得ない状況でした。三木研究員は「山中先生が紹介してくださったおかげで、たくさん人が来てくれました。」と謙虚にコメントしていましたが、多くの研究者にとって興味深い研究内容だったようです。

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多くの研究者が訪れた三木研究員の発表

CiRAからは山中所長の他に、山田泰広教授がシンポジウムに登壇しました。ポスター発表から選ばれた戸口田淳也教授と櫻井英俊講師が口頭で発表しました。CiRA研究者が発表したポスターは27件、CiRA研究者が関与したポスターは6件あり、学会を盛り上げていました。

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