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2017年4月3日

CiRAが8年目を迎えました

CiRAメンバー集合写真

CiRAは、設立8年目を迎えました。山中伸弥所長は2015年度に策定された「CiRA2030年までの目標」を改めて説明し、CiRAメンバーがこれらの目標に向けて邁進することを呼びかけました。

2030年までの目標
1. iPS細胞ストックを柱とした再生医療の普及
2. iPS細胞による個別化医薬の実現と難病の創薬
3. iPS細胞を利用した新たな生命科学と医療の開拓
4. 日本最高レベルの研究支援体制と研究環境の整備

1つ目の目標は、現在構築中の再生医療用iPS細胞ストックにより、再生医療をより広く推進することです。本年に理化学研究所、神戸市立医療センター中央市民病院、大阪大学大学院医学系研究科、およびCiRAが開始した「滲出型加齢黄斑変性に対する他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞懸濁液移植に関する臨床研究」では、CiRAのiPS細胞ストックが提供されました。山中所長は、「この臨床研究の経過を確認しつつ、さらに多くのiPS細胞ストックの活用に向けて準備を進めていかなければなりません」と述べました。

2つ目の目標は、患者さんそれぞれに効果のある薬を予測、検討できるような個別化医薬の実現や、既存薬などを利用した難病の治療薬開発を目指すものです。臨床応用に向けた研究がさらに推進すべく、CiRAは新たに創薬技術開発室を設置しました。

3つ目の目標は、iPS細胞をツール(道具)として用いることにより、新しい生命科学の知見を見出し、医療の分野へ応用することです。山中所長は、「基礎研究は30年、40年とかかる研究分野ですが、新しい治療法や薬の開発には不可欠です」と話しました。

4つ目の目標は、日本最高レベルの研究支援体制と研究環境を整備することです。山中所長は、この目標を達成するために、本年度も引き続きiPS細胞研究基金への寄付募集活動などCiRAの運営に力を注いでいくことを約束しました。そして「これらのビジョンに向けて引き続き一生懸命頑張りましょう」と呼びかけました。

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