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2026年1月22日
大野博久講師が日本医療研究開発大賞 AMED理事長賞を受賞しました
京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の大野博久特定拠点講師(未来生命科学開拓部門 齊藤博英研究室)は、「遺伝子発現制御の正確性を大幅に向上させる新たなRNA技術『スプリットRNAスイッチ』の開発」により、第8回 日本医療研究開発大賞において、日本医療研究開発機構(AMED)理事長賞を受賞しました。
(左から)中釜斉AMED理事長、大野講師
(左から)中釜斉AMED理事長、大野講師
(左から)中釜斉AMED理事長、大野講師
日本医療研究開発大賞は、医療の発展に向けた研究開発の推進に多大な貢献をした功績を称えるために創設され、2017年度より表彰が行われています。本賞により、医療分野の研究開発に対する社会の理解を深め、研究者のインセンティブを高めることを目指しています。
AMED理事長賞は、AMEDから支援を受けた研究開発のうち、顕著な功績があった若手研究者等による事例を対象としており、今回は選考委員会により5件選定されました。
首相官邸での記念撮影
今回の大野特定拠点講師の受賞は、2025年7月に論文として発表した研究成果(CiRAニュース 2025年7月1日)が対象となりました。この研究では、これまでに開発・改良を重ねてきた「RNAスイッチ技術」において、目的の細胞以外でも遺伝子が発現してしまうという課題に対し、その解決に取り組みました。研究グループは「プロテインスプライシング」という生命現象を「RNAスイッチ」に応用し、「スプリットRNAスイッチ」技術を新たに開発し、標的細胞に特異的な遺伝子発現の精度を大きく向上させることに成功しました。
大野博久特定拠点講師のコメント
「大変名誉ある賞に選んでいただき、非常に嬉しく思います。同時に、基礎研究でありながらこのような賞をいただけたことに大きな驚きも感じています。今回評価いただいたのは、細胞内に存在するマイクロRNAという分子を目印として、狙った標的細胞でのみ特定のタンパク質を発現させる技術です。副作用の少ないRNA医薬や、iPS細胞から作製した移植用細胞の純化などへの応用が期待されます。この成果は、ともに研究に取り組んできた阿部一樹さん、齊藤博英先生をはじめ研究室の皆様、そしてサポートしてくださった研究所の先生方・所員の皆様のお力添えによるものです。心より感謝申し上げます。今回の受賞を励みに、遺伝子治療やiPS細胞を用いた細胞医療の実現に向けて、より一層努力してまいります。」
