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2010年6月16日

第8回 ISSCR(国際幹細胞学会)レポート1

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6月16日から米国サンフランシスコで国際幹細胞学会(ISSCR)が開催されています。学会開催の前日15日には、幹細胞治療の代替え療法の現実をテーマとした公開シンポジウムが開催され、一般の方や研究者を含み、世界中から約100名以上の方が参加しました。

パネリストとして、北米や日本の研究機関に所属する研究者等5名が参加し、各々が幹細胞治療の現実について、発表を行いました。

シンポジウムを通して、参加者は熱心に質問するなどしており、幹細胞治療への関心の高さがうかがえました。パネリストは、現在、いくつかの国の医療機関で、簡単に幹細胞治療を受診することができるというような広告がインターネット上で出回っているが、その情報にはその治療を受診する際の危険性等に関する情報が欠けており、問題であるケースが多いと述べていました。

また、iPS細胞を含めた幹細胞治療の多くが、本当に安全な治療を行えるレベルに達するには時間がかかるというパネリストからの回答に、患者さんの家族が声を詰まらせる場面もありました。

ISSCRは、患者さんやその家族、医者等に向けて幹細胞治療に関する情報を発信するウェブサイトを立ち上げました。本サイトでは、幹細胞治療に関する基本情報や、リスクに関する情報が掲載されています。

「A Closer look at Stem Cell Treatments」http://www.closerlookatstemcells.org/

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