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2012年2月2日

第4回CiRAカフェ・FIRSTを開催しました

第4回CiRAカフェ・FIRST「iPS細胞を納得して選択できますか? 将来の医療応用に向けて必要な規制の整備について」を1月27日(金)に研究所のエントランスホールで開催しました。今回は、青井貴之教授(規制科学部門)が話題を提供し、小学高学年生から熟年世代まで、30人以上の方々がご参加くださいました。

18時になり、小森永李加さん(ヴァイオリン)と長山梨江さん(ピアノ)による演奏が始まると、iPS細胞研究所のエントランスは、いつもと少し違った優雅な雰囲気に。CiRAメンバーも遠巻きに眺める中、「情熱大陸」やマスネ作曲「タイスの瞑想曲」などが演奏され、馴染み深いメロディーに参加者の方々もじっくりと聞き入っていました。

小森永李加さん(右)と長山梨江さん(左)

青井貴之教授

美しい調べにリラックスした後は、いよいよ規制科学部門の青井教授の登場です。まずは、参加者に二種類のロールケーキをお見せして、どちらのケーキが食べたいか選んで頂きました。しかし、見た目だけでは、納得・安心して食べられるケーキを選ぶことは難しいということで、ケーキについてどんな情報が知りたいのか、質問をポスト・イットに書きだしてもらいました。すると、「材料は?」、「どこのお店で買ったのか?」「どうやって保存していた?」「甘みの程度は?」「値段は?」などなど、多様な観点からの質問がでてきました。

「ケーキの場合は、材料(産地や原料の表示)、作り方(どんな場所で誰が作る?)、味見(誰がどうやって?)、空腹具合(ケーキが食べたい気分?)、万が一に備えて(トイレや病院は近くにある?)などが、気になるでしょう」と青井教授。将来のiPS細胞を使った治療も、体に取り入れる(細胞を移植する)という点ではケーキと同じで、細胞の安全性や移植後に問題が発生した場合の対策などについて、一般の人々の疑問点に答えられるように、きちんとシステムを作る必要がある、と語りました。

参加者の意見を聞く青井教授

ケーキや会話を楽しむ参加者たち

iPS細胞研究の成果を、社会に最も望ましい姿に調整するために必要なこと、つまり関連する法制と研究開発状況の調整に取り組む規制科学の研究の話に、参加者の方からは「法律と足並みを揃えながら研究が進むとは知らなかった」、「ケーキの例えが分かりやすかった」、などの感想がでていました。

次回のCiRAカフェ・FIRSTは2012年3月3日(土)午後3時からの予定です。参加者募集や詳細なプログラムは、このホームページでご案内します。皆さまのご参加をお待ち申し上げます。

このイベントは、内閣府「最先端研究開発支援プログラム(FIRSTプログラム)」のアウトリーチ活動の一環として開催しています。

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