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2012年6月14日

第10回 国際幹細胞学会(ISSCR)レポート2

ISSCRはパシフィコ横浜の国立大ホールと展示ホールで開催されました。国立大ホールでは著名な研究者による講演が行われ、展示ホールでは関連企業のブースとポスター発表が行われました。

今回のISSCRではポスター発表が1690件行われ、研究対象の細胞などで場所が分けられていました。発表数が多かったのは造血幹細胞、神経細胞、間葉系幹細胞、ES細胞、iPS細胞などで、特にiPS細胞は100枚を超えるポスターが発表されていました。CiRAの研究者が代表発表者を務めたものは29件、CiRA研究者が関与した共同研究分も含めると48件のポスター発表があり、iPS細胞そのものの性質や安全性を確認する研究が目立ちました。

ポスター発表の隣では、83社の企業ブースが立ち並び様々な新しい製品が紹介されていました。多くの海外企業のブースが立ち並ぶ中、日本からも多くの企業が出展していました。CiRAブースのとなりでは、京都大学の iPS細胞関係の特許実施許諾と管理を行う iPSアカデミアジャパンが、iPS細胞の自動培養装置のデモンストレーションを行っていたり、ソニーのグループ企業がフローサイトメトリー(細胞を解析しながら選り分ける装置)を紹介したりしていました。

企業ブースでは実験に使う器具を紹介するだけではありません。科学雑誌の出版社のブースでは細胞の塗り絵やポスターを配っていたり、実験器具のメーカーのブースでは臓器(脳・腎臓・小腸・心臓)の形をしたお菓子を配っていたり、化学メーカーのブースではルーレットで景品が当たるゲームをしていたりと、ちょっと変わったことをして参加者を惹きつける企業もありました。一般の人々に自らの研究内容を理解してもらうために、噛み砕いて説明をする努力をしている研究者も多いようで、CiRAブースに立ち寄った参加者から、高校生などに研究をわかり易く説明する方法や素材に関する質問も多数いただきました。


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ISSCRで配られたバッグ・プログラム・要旨集
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