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2013年3月29日

CiRAカフェ・FIRST in Englishを開催しました。

京都マラソンが開催された3月10日(日)、あちこちで交通規制が行われ、たくさんのランナーとその応援をする人たちで賑わうなか、CiRAカフェ・FIRST in Englishが開催されました。今回はブリティッシュ・カウンシルと共催し、主言語を英語とし、同時通訳をつけて開催しました。

翌日の3月11日から開催されるCiRA国際シンポジウム2013の招待講演者として来日していた、イギリスのイアン・ウィルマット博士が今回の講師。1996年にクローン羊のドリーを誕生させたことで世界中の話題になった研究者です。フリージャーナリストの小出重幸さんにファシリテーターを務めていただき、参加者とウィルマット博士の橋渡し役をしていただきました。
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会場全体の様子
まずはウィルマット先生について、小出さんから紹介がありました。まずはウィルマット先生の人柄に迫るような質問で会場雰囲気を和ませました。続いてウィルマット先生によるお話しです。

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質問を投げかける小出さん

内容はiPS細胞が誕生するに至るまでの、長い研究の歴史について。ウィルマット先生は研究の流れが分かるように当時の研究者の考えを一つ一つ紹介し、非常に判りやすい簡単な英語で、英会話が得意ではない人でも聞き取れるようにゆっくりとお話ししてくださいました。

ヒトの体はたった一つの細胞から何十兆個にもなる大人の体になります。19世紀頃、そうして細胞が分裂していく過程で、細胞が持つ遺伝情報は段々と少なくなり、様々な種類の細胞が出来上がると考えられていました。しかし昨年のノーベル賞の対象となったジョン・ガードン博士の研究により、カエルの大人の細胞は、カエルのからだ全てを作る遺伝情報を持っていることが証明されました。大人の細胞から取り出した核(遺伝情報)を、卵に移植することでその状態を初期化したのです。その後同様の方法で、ウィルマット先生が大人の羊の細胞から取り出した核を使って、一頭の羊を生み出すことに成功しました。それがドリーです。ここまでは核の移植という高度な技術を使って遺伝子の働きを初期化していましたが、iPS細胞の登場でたった数種の遺伝子を使うだけでできるようになりました。ウィルマット先生も今ではこのiPS細胞技術を使って難病の治療法研究に取り組んでいるそうです。ウィルマット先生は、「過去100年間で人類は感染症を克服しており、次の100年ではALSの様な変性疾患を克服できるようになる」と言って締めくくりました。

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イアン・ウィルマット先生

今回は海外出身の方も多く参加され、国際色豊かなカフェとなりました。普段は日本語のみの開催であるため、是非今後も英語での開催をしてほしいという意見が聞かれました。
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