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2013年4月11日

第14回CiRAカフェ・FIRSTを開催しました

4月6日(土)第14回CiRAカフェ・FIRSTをiPS細胞研究所(CiRA)のエントランスホールにて開催しました。14回目の講師は初期化機構研究部門山田泰広教授です。iPS細胞を使って「がん」を知ると題し、iPS細胞の少し変わった利用方法を紹介しました。
桜の花を散らしてしまう強風が吹くような悪天候のなか、22名の参加者が集まりました。今回は音楽パートを行わず、すぐに山田先生からお話しを伺いました。

ヒトは受精卵というたった1個の細胞から60兆個からなる大きな体を作ります。細胞にはどれも同じ遺伝子が含まれているのに、細胞は働く場所によってその姿や働き方を変化させます。同じ遺伝子を持っていても、遺伝子には使う部分と使わない部分を区別する印(DNAメチル化やヒストン修飾)があり、全ての遺伝子を使うわけではありません。神経で使う遺伝子もあれば、腸の細胞で使う遺伝子もあれば、両方で使う遺伝子もあります。この様な印の付け方をエピゲノムと言います。エピゲノムの状態が変化することで、遺伝子の働き方が変わります。エピゲノムについて分り易くなるようにと、細長い紙に書かれた文字(◯◯iとかんだいPSぞちょうがんのさいぼう◯◯)を遺伝情報と見立て、折りたたみ方を変えることによって様々な読み方が出来る(「iPSさいぼう」や「だいちょうのさいぼう」)ことを紹介しました。

遊びの写真マージ.jpg
エピゲノムを説明する遊び
(上が伸ばした状態。下が折りたたんだ状態。)

山田先生は自身の研究として、エピゲノムの状態ががん細胞を引き起こすことについて紹介しました。大腸がんの細胞をiPS細胞に変化させ、他の細胞へと分化誘導したところ、胎盤の様な細胞に変化させることができました。この状態では細胞が増殖せず、がんのような悪さをしまないのだそうです。山田先生によると「まだまだ夢の様な話ですが、がん細胞を別の細胞にして、がんを治せるようになるかもしれない」のだそうです。

IMG_0810.JPG
CiRAカフェ・FIRST 終了後に個別の質問に応える山田先生

今回はエピゲノムという少し難しい内容ではありましたが、会場からも積極的に質問をする場面もあり、その都度山田先生は丁寧に答えていました。参加者からは「エピゲノムのしくみがとても良くわかり、ガン研究への可能性もとても強く感じた。」「エピゲノム制御という概念、がん細胞を強制的に制御できるかもしれない可能性」に驚いたという感想が聞かれました。

CiRAカフェは今後も定期的に開催します。次回は6月1日開催予定です。その他のイベントの開催予定日はこちらをご覧ください。

皆様のご参加をお待ち致しております。
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