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2014年7月7日

第12回国際幹細胞学会(ISSCR)レポート

6月18日から21日までの4日間、カナダ・バンクーバーで第12回国際幹細胞学会(ISSCR) が開催されました。


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船の形に見立てた学会会場
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大きな「地球」が見える会場玄関


 初日の午前中は、ISSCRプレ・イベントとして、企業のシンポジウムや、倫理や産学連携など様々なトピックを扱うフォーカス・セッションがあり、熱心な研究者達は、朝から、研究をどのように発展させていくべきかの議論に参加していました。フォーカス・セッションの一つとして、「iPS細胞研究に関するグローバルなネットワーク構築」が取り上げられ、樹立したiPS細胞株、疾患モデル、病気の診断、創薬などを統合してデータベース化する試みや、データの共有化やドナーの保護についても議論されました。


 本学会は、幹細胞研究の前途に見える未来を現実のものにしようという、ISSCR会長ジャネット・ロサント博士(トロント小児病院研究所)の挨拶で幕を開けました。また、学会では、革新的な研究を行う幹細胞研究者に授与するマキュアン・イノベーション賞がこれまでに創設されていましたが、来年度より、臨床応用を行って、患者さんへ貢献する研究者に授与するオガワ-山中賞が新たに創設されることが発表されました。CiRAの山中教授も、審査員の一人として受賞者の選考に参加します。今後の幹細胞を用いた治療に対して、強い期待の高まりが感じられました。


 本学会は、エピジェネティクスを含む遺伝子発現制御や発生などを扱う基礎研究から、生物工学、幹細胞を用いた医療の開発、さらには倫理など、幹細胞に関して様々な角度からアプローチを行う研究者が一堂に会します。今年のプログラムでは、数あるテーマの中から、『iPS細胞と疾患モデル』がセッションの一つとして取り上げられていました。また、2日目の午後には、山中教授が『多能性の制御』に関するセッションで講演を行うことが公表されており、当日の会場には多くの研究者が興味をもって詰め掛け、著名な幹細胞研究者も何人も見かけられました。山中教授は、未分化細胞が残るiPS細胞株(分化抵抗性iPS細胞株:品質の悪い株)のリプログラミング過程で起こる分子メカニズムについて解説し、活発な質疑応答が行われました。


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大勢の研究者らの前で講演をする山中所長


 また、CiRAからは総勢22名の研究者が、iPS細胞を含む多能性幹細胞の分化誘導や、iPS細胞を用いた病態メカニズムなど多岐に渡る最新の研究成果についてポスター発表を行い、世界の研究者と積極的に情報交換しました。


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山中研・吉田グループのポスター発表者
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櫻井研究室のポスター発表
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