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2015年3月16日

【開催報告】CiRA一般の方対象シンポジウム 「先端医療 〜治らない病気への挑戦〜」

 314日(土)、一般財団法人・先進医療推進機構(AMPO)と京都大学iPS細胞研究所(CiRA)が主催するシンポジウム「先端医療治らない病気への挑戦〜」を、京都劇場にて開催しました。午前は雨が降り、外出を避けたくなるような天候でしたが、755名の参加者が会場にお越しくださいました。またこのシンポジウムの様子はウェブ上でも配信され、約170 名の方にご覧頂きました。

 今回のシンポジウムでは、新しいがん治療の方法としてウイルス療法を開発されている藤堂具紀教授(東京大学)、細胞シートを用いて心筋の再生に挑戦されている澤芳樹教授(大阪大学)など、日本の先端医療をけん引する代表的な2先生にお話をしていただきました。その後、CiRAからは所長の山中伸弥教授と上廣倫理研究部門の藤田みさお准教授が登壇し、フリーアナウンサーの河内理恵さんが司会を務めました。



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会場の様子


 山中所長は日本が世界で一番であるものとして「平均寿命」を挙げ、今後ますます進む高齢化社会に対応し、いたずらに寿命をのばすのではなく、健康寿命と寿命とのギャップを埋め、皆が寿命を全うするまで元気に活動できるようにすることが重要であり、それを目指した研究を行っていると語りました。
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講演する山中所長 


 藤田准教授は過去の心臓移植について取り上げ、充分に倫理的な課題について議論がなされていなかったために、社会の不信感につながり、定着に時間がかかったことを紹介し、iPS細胞技術は今、倫理的課題について社会全体で考えて議論することが重要であると訴えました。
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講演する藤田准教授


 シンポジウム後半は、参加者から事前に頂いた質問に対して4名の講演者がそれぞれ回答しました。参加者からは、「iPS細胞の研究を加速させるために、個人でできる事は、具体的に、どのようなものがあるのでしょうか。」「先進医療と倫理との歩みは共に歩んでいけるのでしょうか?」など、様々な質問が寄せられました。

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参加者からの質問に答える講演者
 本シンポジウムの講演動画は、CiRAホームページ上で公開する予定です。

 また、来年度は726日(日)に東京で開催する予定です。詳細が決まりましたらホームページ上でお知らせ致します。

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