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2015年7月27日

【開催報告】CiRA一般の方対象シンポジウム「iPS細胞と医農工連携:あたらしい医療を考える」

7月26日(日)、京都大学iPS細胞研究所と明治大学が共催する一般の方向けのシンポジウムが、明治大学アカデミーホール(東京都千代田区)にて開催されました。山中伸弥所長が「東京駅で新幹線を降りたら、とても暑くてそのまま引き返そうかと思った」と冗談を言うほど暑い日でしたが、920名もの方々が来場しました。また、このシンポジウムの様子はweb上でも配信し約160名の方が視聴しました。

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会場となった明治大学アカデミーホールの入口の様子

今回は明治大学から長屋昌樹教授、相澤守教授、長嶋比呂志教授の3名がそれぞれ医学・工学・農学の立場から講演を行いました。CiRAからは山中所長および山下潤教授がiPS細胞を使った研究全般の話、心臓再生に向けた研究の話を紹介しました。また日本テレビアナウンサーの桝太一さんが司会を務め、参加者と研究者との間をつなぐ役割を果たしました。



特に山中所長はiPS細胞を使って、動物の体の中で人間の臓器を作る研究や、精子や卵子を作る研究があることを紹介し、そうした最先端の研究を進めて行く上で一般の方々との双方向のコミュニケーションが大切であることを強調しました。



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講演する山中所長

また、山下教授は心臓の再生医療に向けた研究の流れを紹介し、iPS細胞から心臓の筋肉の細胞ができたからといってすぐに治療ができるわけではなく、その後様々な工夫をして心臓の機能を取り戻す挑戦について講演しました。iPS細胞などから心臓をまるごと作るというのは現段階では非常に難しく、心臓の筋肉をシート上にして心臓に貼り付ける手法を紹介しました。


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講演する山下教授

なお、本シンポジウムではiPS細胞を使って動物の体内で人間の臓器を作ることについてアンケートを行いました。このシンポジウムに参加してくださった方のうち約550名から回答があり、ほとんどがiPS細胞に関心の高い方でしたが、「人間の臓器を他の動物の体内で作り出すこと」や「人間の臓器を他の動物の体内で作り出す研究の為に細胞を提供すること」については肯定的な意見が6割程になりましたが、「人間の細胞を使って、動物の体内で作られた臓器を、自分の治療のために使う」ことについて「使いたい」と答えた方は5割弱にとどまりました。技術としては認めるが、そこまでして延命したくないと考える方やまだリスクが十分にわかっていないから不安であると感じている人も少なくないようです。

(本アンケートは上廣倫理研究部門の協力のもとで質問を作成し、国際広報室が実施しました。)


CiRAでは今後もこうした一般の方対象のイベントを開催してまいりたいと思います。

なお、CiRAが主催するイベントの開催日については以下のページからご覧頂けます。

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