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2015年8月28日

出張CiRAカフェ「iPS夜話」第2回を開催しました

 8月26日(水)の夕刻より、第2回出張CiRAカフェ 「元気な免疫細胞を再生して体を守る」を開催しました。今回のCiRAカフェは、出張シリーズ2回目として、グランフロント大阪内のThe Lab. Café Lab.にて開催し、お勤め帰りの方を中心に約50名に参加していただきました。


 はじめに、当研究所 国際広報室のサイエンスコミュニケーター和田濱より、クイズを交えながら、iPS細胞およびCiRAについて簡単に紹介しました。



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 続いて、金子 新 准教授(CiRA増殖分化機構研究部門)が、iPS細胞技術を使った研究にたどり着くまでの道のりに触れたあと、がん治療におけるiPS細胞の可能性について話題を提供しました。


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がんは、日本人の国民病と言われるほど、多くの方に関わりがある病気ですが、手術や抗がん剤などの従来の治療の他に、抗体薬や遺伝子治療など、現在では様々な治療が開発されています。その中で、金子先生は、免疫の機能を活用した次世代のがん治療を目指しています。


がん細胞は自分の細胞なので、がんを見分けられるTリンパ球が体の中にもともと数が少ないこと、また、見分けられるTリンパ球を体の外で増やすと機能が弱ってしまうことが課題でした。iPS細胞技術を用いると、がんと戦えるTリンパ球を、機能を弱らせることなくたくさん作ることができると考えられます。Tリンパ球からiPS細胞を作ると、そのiPS細胞はTリンパ球だった頃のがんの情報を覚えています。そのiPS細胞からTリンパ球を作ることで、がんと戦えるTリンパ球を大量に増やすことができるのです。金子先生の研究グループは、2013年にiPS細胞から若返ったTリンパ球を作ったことを論文に発表しましたが、人の治療に応用するまでにはまだまだデータを積み重ねる必要があり、また、免疫機構は動物とヒトで異なることから難しい側面もあります。


 会場からも、「臨床に応用できる時期は?」と質問があり、「できる限り早く出したいとは思うが、来年再来年というレベルではなく、5年10年というスパンで見守ってほしい。」と答えました。他にも、「Tリンパ球を使った治療は、どういう種類のがんに使えるのか?」「Tリンパ球をiPS細胞にしたときに敵を覚えているという仕組みを知りたい」という質問もあり、熱心に先生の話に聞き入っている会場の様子がとても印象的でした。


今回は定員の3倍を超える多数のご応募があり、会場の都合上、抽選をおこないました。参加できなかった皆様にはお詫び申し上げます。


次回の出張CiRAカフェ「iPS夜話」は12月18日(金)に開催予定です。11月下旬になりましたら募集をホームページにてご案内いたします。皆さまのご参加をお待ちしております。




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