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2023年11月10日

CiRAメディア勉強会をハイブリッド開催しました

 11月6日(月)の午後、「iPS細胞のこれまでとこれから」をテーマにメディア関係の方々を対象とした勉強会を対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド形式で開催し、32名の方にご参加いただきました。

 CiRAのメディア対象勉強会は、適切かつ正確な情報発信をめざして、CiRAの研究者と報道関係者との情報交換と信頼関係を構築することを目的に、不定期に開催しています。

 今回は、髙橋淳所長・教授が登壇しました。レクチャーの前半ではこれまでのiPS細胞研究の進捗を説明し、後半では今年度採択された国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「再生・細胞医療・遺伝子治療実現加速化プログラム(再生・細胞医療・遺伝子治療研究中核拠点)」の内容を中心に今後の取り組みについて話しました。

記者に向けて説明をする髙橋淳所長・教授

 CiRAが再生医療を実現するためにiPS細胞ストックプロジェクト(2020年より本プロジェクトは公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団に移管)を進め、臨床用iPS細胞を作製できたことにより、日本では10以上の疾患でiPS細胞を用いた再生医療の臨床試験が行われていることを紹介しました。そして、アメリカや中国を含む海外でもiPS細胞を用いた臨床試験が進められている現状を解説しました。iPS細胞を使った病態解明や創薬研究についても話し、現在、国内で4つの疾患に対し、iPS細胞技術を使って探索した薬剤候補物質を用いた臨床試験が行われていることを説明しました。

 また、髙橋教授は、今年度採択されたAMED中核拠点プログラムについて概要を説明しました。このプログラムでは、「① 細胞治療・遺伝子治療を融合させて次世代の医療を開発すること」が大きな目標となり、iPS細胞などの新しい再生医療を社会で実現させるために「② 産官学連携のハブ機能を果たすこと」や、次の再生医療研究を担う「③ マルチスキルを持った若手研究者の育成」も目指していると述べました。これらの目的を達成するために、本プログラムの参画機関である国立育成医療研究センター自治医科大学、京都大学iPS細胞研究財団と連携して取り組んでいきます。

メディア勉強会の様子

 参加者からは、「今iPS細胞研究はどうなっているのか、これからどうなるのかが良く分かった」「今後の展開を知ることができて良かった」などの感想をいただきました。

 CiRAでは今後もメディアの方に向けた勉強会など、イベントを開催して参ります。メディア向け勉強会にご興味をお持ちの報道関係者の方がいらっしゃいましたら、お問い合わせフォームより、お問い合わせください。

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