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2018年4月27日

「末梢血由来のiPS細胞ストック」の提供開始について

 京都大学iPS細胞研究所(CiRA)は、再生医療実現拠点ネットワークプログラムの一環として、2013年度より再生医療用iPS細胞ストックプロジェクト注1を本格的に進めております。

 このたび、新たに末梢血由来iPS細胞株を作製し、4月27日(金)に提供を開始しましたことをお知らせします。

 今回提供を開始した末梢血由来のiPS細胞株は、日本人において3番目に高頻度に見られるHLA型(A*24:02-B*07:02-DRB1*01:01)をもつ細胞株注2となります。 このiPS細胞ストックと、既に提供を行っているiPS細胞ストックと合わせると、日本人の約32%をカバーできると考えられ、より広い患者さんを対象とした再生医療が提供されることが期待されます。

 今後、CiRAでは引き続き日本人で頻度の高いHLAホモ接合体を有するドナーの皆様より御協力をいただきながら、当面の目標として日本人の5割程度をカバーできる再生医療用iPS細胞ストックの構築を目指し、iPS細胞の製造に取り組んで参ります。


注1 再生医療用iPS細胞ストックプロジェクトは、HLAホモ接合体の細胞を有する健康なドナーからiPS細胞を作製し、あらかじめ様々な品質評価を行った上で、再生医療に使用可能と判断できるiPS細胞株を保存するプロジェクトです。

注2 2011年に沖田圭介講師らがネイチャーメソッド誌に発表した論文での推定値。

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