ニュースレター
Newsletter

ニュースレター
Newsletter

Home › ニュース・イベント › ニュースレター › 京田辺市立大住中学校で出前授業を行いました

Report

2024年10月21日

京田辺市立大住中学校で出前授業を行いました

 朝晩が冷えてようやく秋らしくなってきた10月10日(木)、京田辺市立大住中学校へCiRAおよびiPS財団のスタッフ4名が訪問し、2年生の生徒220人(6学級)を対象にiPS細胞研究に関する授業を行いました。生徒たちはiPS細胞研究の現状やiPS細胞の利用方法について話を聞いた後、様々な疑問を講師に投げかけました。

 この出前授業は京都府教育委員会が実施する、課題解決型の学習を推進する「未来の担い手育成プログラム研究校」の一環で実施されました。

 未来の担い手育成プログラム研究校は2019年度から開始され、京都府を中心に活動する企業や大学と連携して、正解のない問いに一年間を通して取り組む課題解決型の学習プログラムです。2019〜2021年度まではCiRA上廣倫理研究部門のメンバーが中心となって、向日市立寺戸中学校と連携してプログラムを実施しました。2022年度からはCiRA国際広報室が担当し、京田辺市立大住中学校と連携して実施しています。「誰もが安心してiPS細胞を用いた治療を受けられるようになるためにはどんなことが必要でしょう?」という課題を設定し、中学生のみなさんに考えてもらっています。

 今回の出張授業には講師として、浅香 勲 教授中川研究室の柚木 康弘 特定研究員、京都大学iPS細胞研究財団の神谷 麻梨 研究員、そしてこのプロジェクトの企画・調整等を担当している和田濵 裕之 特命准教授の4名が参加しました。

授業でiPS細胞について紹介する講師
(上の写真から、浅香教授、柚木研究員、神谷研究員)

 授業では、各学級1名の講師が「iPS細胞研究の現状」を紹介しました。講師は共通のスライドを使って、自らの知識や経験を織り交ぜるなどして、独自にアレンジを加えた授業を行いました。一部の学級では、iPS細胞を作成するために必要な皮膚の細胞を採取する様子を動画で紹介するなど、インターネットの検索だけでは知ることが出来ない現場の雰囲気を伝えました。

 生徒からは、「薄毛の治療には使えるのか」「iPS細胞を使って痩せることはできるのか」「筋肉を強くすることはできるのか」など、様々な質問が出ました。

 今回の授業をきっかけに、生徒たちは今後グループごとに話し合い、「誰もが安心してiPS細胞を用いた治療を受けられるようになるためにはどんなことが必要でしょう?」という課題を考えます。どのようなアイデアが飛び出してくるのか楽しみです。

  1. この記事を書いた人:和田濵 裕之


    京都大学iPS細胞研究所(CiRA) 国際広報室 特命准教授 サイエンスコミュニケーター

go top